【Inter BEE 2015】HD回線1本で4K信号低遅延伝送を実現 フジテレビ、営電、PFUの3社が共同開発 Inter BEE 2015ブース 営電ブースでデモ
2015.11.15 UP
PFUが開発中のJPEG2000圧縮IP伝送装置 「QoolTornado QG7000(開発中)」
フジテレビ、営電の共同開発による伝送装置「SDI-Hyper」
フジテレビ、営電、PFUの三社は、HD回線1本で4K60pの低遅延(約33ms以内)伝送システムを構築た。送信側で4K60PをJPEG2000(950Mbps)に符号化し、送信機でIP信号をHD-SDIに変換し伝送。受信側では、HD-SDIからIPに再変換後、4K(60P)に復調する。4K多重伝送も可能で、HD回線1本で4K信号を2回線伝送できるという。
伝送レートが950MbpsでロスレスなJPEG2000圧縮方式(フレーム内圧縮)を採用していることで、生放送でも採用できる高画質・低遅延(約33ms以内)で伝送できる。さらに既存のHD信号分配器やマトリックス・スイッチャを通して伝送できることも確認済みという。
中継現場から本社への番組伝送や局内の信号分配において、4K素材を扱う場合でも既存の機器と回線を活用できる。これにより、設備投資および回線コストを抑えることが可能になる。
同システムで、JPEG2000符号化/復調には、PFUが開発中の4KリアルタイムIP伝送装置「QG7000」を使用。HD-SDI変換・伝送/受信・再変換には、フジテレビ、営電の共同開発による「SDI-Hyper」を使用している。SDI-Hyperは、HD-SDIで最大約1Gbpsで伝送可能。IPとRF信号入出力インタフェースを持ち、4K圧縮IP信号やSNG信号(1トラポン36MHz帯域のRF信号)をHD-SDI経由で伝送できる。
11月18日(水)から20日(金)の3日間、幕張メッセで開催されるInter BEE 2015の営電ブースで展示される予定(ホール5 /5107)。なお、PFU社のブースでも、QG7000(QoolTornado QG7000)の実機の展示や、8K60p非圧縮IP伝送の実演が行われる(ホール4 /4412)。
【営電】
本社住所:〒215-0033 神奈川県川崎市麻生区栗木2-7-1
URL:http://www.eiden-gp.co.jp/
出展部門/ホール映像・放送関連機材部門 /ホール5 /5107
【PFU】
本社住所:〒220-8567 横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス
URL:http://www.pfu.fujitsu.com
出展部門/ホール:映像・放送関連機材部門 /ホール4 /4412
PFUが開発中のJPEG2000圧縮IP伝送装置 「QoolTornado QG7000(開発中)」
フジテレビ、営電の共同開発による伝送装置「SDI-Hyper」