【NEWS】朋栄エレテックス タイムラグチェッカー EDD-5400 リモートプロダクションにおける映像と音声のリップシンクのズレを計測
2019.6.13 UP
タイムラグチェッカー EDD-5400
朋栄は6月11日、朋栄エレテックス製タイムラグチェッカー EDD-5400を発売した。 価格は税別110万円。映像、音声、VANCの各遅延時間や、映像・音声チャネル間の相対遅延時間、映像音声間の相対遅延時間(リップシンク)、及び映像信号とVANCパケットの相対遅延時間など、映像4系統、エンベデッド音声32チャネル、VANCパケット、AES2系統の全ての組み合わせで遅延測定を実施できる(VANCとは、垂直補助データ(Vertical ANCillary data)の略。ARIB-TR B23等に規定されてる補助データパケットを重畳するためのHD-SDI信号の領域で、字幕データや放送局間制御信号等を伝送している)。
3RUハーフラックサイズで、3GーSDI、HD-SDIの各信号フォーマットに対応。Quad link 3G-SDIで4Kフォーマットも入力可能。オプションで12G-SDI信号にも対応する。
同装置により、リモートプロダクションにおける映像と音声のリップシンクのズレを計測できる。測定した遅延量を、朋栄エレテックスの映像音声遅延分配装置EDA-1000/2000に設定することにより、正確な遅延調整が可能になる。
また、EDD-5400を2台とオプションのGNSS(全球測位衛星システム)時刻同期機能を用いることで、遠距離間の伝送遅延時間計測も可能だ。海外からの中継など方式変換を含めた伝送遅延についても本装置1台で計測できる。
データ圧縮が行われても劣化しにくい独自の特殊なテストタイムコード(TTC)を映像音声信号、およびVANCパケットに重畳する。
遅延時間は、このタイムコードと現在の時刻を比較することで測定する。内蔵しているタイムコード ジェネレーターは、同位相のテストタイムコード信号を生成し、映像、音声、VANCの各信号として出力する。各種情報は全てイーサネットで出力する。
タイムラグチェッカー EDD-5400