【InterBEE 2012】富士通 スカパーJSATの4K生中継実験でも採用 H.264で高画質化に対応したコーデックIP-9610を用いた4K伝送デモをアストロデザインと実施
2012.11.9 UP
富士通(映像・放送関連機材部門 #6408)は、InterBEE 2012で、同社のH.264のコーデックIP-9610を用いて4K映像のリアルタイム伝送デモを行う。
IP-9610は、高画質の素材伝送のコーデックとして、従来機のIP-9500から、さらに高画質化を図った製品として、昨年のInterBEEで初出展された。その後、4月のNABでもデモを行い、2012年から日本で販売をしている。
IP-9610は、422、10ビットに対応し、H.264で1080 60Pの伝送が可能。3G-SDI出力に対応することで、よりスポーツ中継などの動きに強い。
1Uサイズでありながら、HD映像2つ分の映像をエンコードできるエンジンを搭載している。
デモでは、アストロデザインと共同で、両社のブースの間にLAN回線を引いて、共同でデモをする。
両社のブースにそれぞれ、2台のIP-9610を設置し、送信側からは4K映像を4つに分割した映像を2台のエンコーダーで符号化し、受信側で2台のデコーダーによって4つのHD映像信号として、同期をとりながら4本の映像ケーブルで4Kプロジェクターへ送る。
この方法は、10月20日に実施されたスカパーJSATのJリーグ生中継の4K映像伝送実験でも用いられた手法だ。
富士通は、NGN(光回線)を利用した4K映像のネットワーク配信の実験をNTTビズリンクと実施しており、約50Mbpsで、3840 60pの映像伝送を成功させているなど、4K映像配信での実績を重ねている。
【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。