【NAB Show 2013】エレメンタルテクノロジーズ 4K対応HEVCリアルタイムトランスコードをデモ クラウド型 映像配信サービス「Elemental Cloud」も発表
2013.4.25 UP
H.264との比較。帯域幅が約半分で画質は同等
HEVCの特徴である32×32のtranscode
Elemental Cloudの説明パネル
エレメンタルテクノロジーは、4K対応のHEVCコーデックのデモを行った。
「4K Encoding for On Demand and Real-time Deliverly」のコーナーでは、REDで収録した4K映像をエレメンタルテクノロジーのサーバーにH.264でエンコードしたデータをリアルタイムに再生した映像をデモ。
また、1080iの素材映像をライブでHEVCにトランスコードし、再生している。3.2Mbps HEVCをH.264の5Mbpsと同等の画質で再生。ビットレートを約40%縮小していくという。
画質比較のエリアでは、動き補償予測の効率をH.264とHEVCで比較しており、前者は4x4と8x8の2種のブロックしか変換されないが、HEVCではより大きなブロックサイズである32x32まで対応しているという点をアピールしていた。この結果、動き量が少ない部分に大きなブロックを割り当てるなど、画像の状況に応じた最適なブロックサイズを選択することで、ビットレートの削減を図っている。
Unified Platform for Multiscreen Videoのエリアでは、同社が新たに発表したElemental Cloudのフローをパネル形式で展示した。Elemental Cloudは、 PaaS(Platform as a Service)ベースのクラウド・ビデオプロセッシング。コンテンツ配信において、視聴者が急激に増加した際に、エンコード・送出サーバーのキャパシティを超える状態になった場合、クラウドサーバー上でオーバーした規模に応じて、エンコード・ストリーミングをサポートするもの。コストは使用した規模に準じて設定されているため、あらかじめ予測できない負荷の拡大に対して大規模なハードウェアの導入などの先行投資をせずに利用できるメリットがある。ライブ、オンデマンドの両方に対応している。
H.264との比較。帯域幅が約半分で画質は同等
HEVCの特徴である32×32のtranscode
Elemental Cloudの説明パネル