【NEWS】ソニーの4Kデジタルシネマ・プロジェクターSRX-R320 インドの映画館で初の採用 独立系グロバス・シネマがデジタル3D化で導入
2012.11.27 UP
■インドでハリウッド3D映画への対応
インドのムンバイにある独立系劇場のグロバス・シネマが、ソニー製「SRX -R320」4Kデジタルシネマ・プロジェクターを採用し、3Dデジタルシネマとしてリニューアルした。インドでの映画館としては、初のSRX- R320採用という。
インドのPatel India社が、全体のインテグレーションと工事を手掛けた。3D上映用のシステムとして、シルバースクリーンに張り替え、オーディオシステムには、米Datasat Digital Entertainment社製 AP20デジタルオーディオプロセッサを導入している。
今回の3D化は、ハリウッドの最新3D作品の上映がねらいという。11月23日からは、「ライフ・オブ・パイ / Life of Pi」(2014年1月末公開予定)を3Dで上映している。
ソニー社製SRX R320は、DCI(Digital Cinema Initiative)準拠のデジタル4Kデジタルシネマ・プロジェクターで2010年から世界各国で採用されている。独自開発の超高精細反射型液晶ディスプレイデバイス「4K SXRD (Silicon X-tal Reflective Display)」を搭載し、 L/R用の2Kの画像を同時に出す方式で、米RealD社の3Dデジタルシネマシステムを用いて水平解像度2048画素(最大)の3D上映に対応する。
Datasat AP20デジタルオーディオプロセッサは、16チャンネルのデジタル入力(アナログと加えて最大85入力)と最大32チャンネルの出力を搭載。独自のDirac Live Roomオプティマイゼーション技術により、シアター内に設置された各スピーカーの出力サウンドを視聴環境の音響挙動とバランスがとれるように最適化する。
■米ソニー 新たな4Kシステム「SRX-R515P」を発表 60P HFR規格にも対応
米ソニーはまた、6月にスペインで開催されたCineEurope 2012で、新しい4Kデジタルシネマ上映システム「SRX-R515P」を発表している。SRX-R515Pは、DCI準拠で、次世代規格ハイフレームレート (HFR:48P/60P) にも対応できる。 SRX R320よりも一回りコンパクトな筐体サイズで、今月の米国市場出荷開始とともに、アイルランドのスパーリング・グループ・シネマ(Spurling Group Cinema)が運営する、ダンガーヴァン(Dungarvan)にあるシアターに最初の1台が設置されるという。
(ザッカメッカ 山下香欧)