【ニュース】テクニカラー社がアジアの営業を本格化
2009.8.19 UP
DI 作成
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フォーリー・スタジオ
General Manager のPaul Stambaug
テクニカラー社がアジアの映画産業向けポストプロダクションを本格化する。総合的なハブとしての役割を担うべくタイ・バンコクにラボを設立。日本向けプレゼンテーションが先日、東京・銀座で開かれた。テクニカラー社はまさに1世紀にわたる映画の歴史そのものといっても過言ではあるまい。その“老舗ブランド“がDI(デジタル・インターミディエイト)やDCP(デジタル・コンテンツ/シネマ・パッケージ)の潮流にあってどのようなビジネス展開を進めていくのかに関心が集まった。
<フィルム、デジタルにかかわらずワンストップで対応できる高度なソルーション体制>
冒頭で同社の取り組みを紹介するPRフィルムが上映された後、同社General Manager のPaul Stambaugh氏による挨拶。その後、バンコク・ラボにおける、品質、利便性、原版輸送にかかるセキュリティなどについて説明が行われた。
東アジア中央に位置するバンコク。日本から飛行機で6時間半の距離にある。現地には先端技術の整えられた環境があり24時間稼動している。従来の35/16mmネガ〜ポジのプロセスからスキャニング、DI作成、VFX処理、カラーコレクションおよびグレーディング、ADR(Automated Dialogue Recording=アフレコ)、Folley(音響効果)、さらに字幕焼付といった充実した設備が完備されている。
それらから出力されるプリント、データマスターにはテクニカラー社なら品質が生かされる。例えば製作者は日本にいながら最終過程のみを委任し、輸送(東京=バンコクおよそ1日以内)にてプリントを受け取ることも出来るし、現地に赴いてラボスタッフとの共同作業により、あるいは日本側オペレーターがハコを借り切ることで意図する映像の追込みを行える。その辺りのソリューションについては柔軟に対応するそうだ。
プロセスにかかる特別な事情がある場合(複雑なVFXや、65mm、2Kや4Kといった高解像度映像)は米、英、欧、豪、加、中、印など世界各地に拠点を持つグローバルネットワークによって最適なサービスを提供するそうだ。
気になるのは日本国内のポストプロダクションに比してのコストだが Paul氏(写真05)は 「目指すのはアジアにおける映画のより一層の興隆、情報の共有であり、大量プリントを必要とするメジャーな商業作品に留まらず、インディペンデントで活躍する小規模な作品に対しても積極的にサポートしていきたい」と語る。(写真06)
テクニカラー 日本代表:宇田川昭次
担当:浜野恵司(シネマアライアンス有限会社)
〒104-0061東京都中央区銀座2-12-3ライトビル5F
TEL:03-3547-5095
hamanok@cinema-all.com
Technicolor(Bangkok) Mr.Paul Stambaugh(英文のみ)
paul. stambaugh@technicolor.com
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General Manager のPaul Stambaug