【ニュース】パナソニック、家庭用3D映像対応50型PDPと対応眼鏡を初公開
2009.10.14 UP
コンテンツ用のメディアにはブルーレイディスクが提案されている
映画「アバター」の3Dデモ映像も上映された
3Dの制作システムも披露している
NAB2009でも紹介した2眼式の3Dカメラも展示された
<<フルHD・3D対応PDPとアクティブシャッター式メガネ 来年発売予定>>
パナソニックは、一般家庭のリビングシアター用として、立体(3D)映像の視聴を可能にする「フルHD・3D対応50v型プラズマディスプレイ (PDP)」と、3D映像視聴の際に装着する「高精度アクティブシャッター・メガネ」を開発、「CEATEC JAPAN 2009」で初公開した。
昨年の9月に103型のPDPを開発、昨年度のCEATECに参考出展していた。今回は商品化に向けて、ホームシアターのボリュームゾーンとなる50型にしたもの。50型PDPは、来年に発売を予定としている。
<<独自開発技術を搭載し3Dに最適化>>
このPDPパネルには、新たに独自開発した、明るさを維持しながら高速発光を実現する「3D高速駆動技術」や、新短残光蛍光体や新発光制御技術により左右の画像間に生じる二重像を低減する「二重像低減技術」を搭載し、3D映像表示でも高コントラストで色再現性が高く、クリアな高画質映像を実現している。
また、ハリウッドの3D映画を劇場上映する際に使用されている「フルHDx2フレームシーケンシャル方式」を採用。
右眼/左眼用のフルHD(1920x1080画素)映像をフレームごとに時分割で表示させられ、劇場と同等レベルの3D映像が再現できるという。
3D用アクティブシャッター・メガネは、老若男女問わず装着できるユニバーサルモデルを採用、PDPに表示する右眼・左眼の映像とメガネのアクティブシャッターの開閉タイミングを高精度に制御する技術が搭載されている。
<<PDPのデバイス特性をフルに活用>>
3D映像を観るには、120Hz駆動のPDPとBlu-ray Discプレーヤー、アクティブ方式の液晶シャッター搭載のメガネを組み合わせた「時分割方式」が採用される。 パナソニックがアピールする「フルHD・3Dシステム」の特長は、「フルHD×2フレームシーケンシャル方式」と、高速発光技術と奥行き感のある色再現性など、最先端PDPが持つデバイス特性をフルに活用していることだ。
<<3Dの制作システムも披露>>
さらに春のNABでは、業界で初めて、2眼式P2カメラレコーダーと3D映像記録機、3D映像の評価が可能なPDPを用いて、効率的なフルHD・3D映像制作を可能にする「プロフェショナル用3D映像制作システム」の開発開始を発表しているが、CEATEC会場でも、制作システムのラインアップを紹介した。同社は今後、3D対応AV機器の開発を加速するとともに、普及に向けた取り組みを強化していく。
コンテンツ用のメディアにはブルーレイディスクが提案されている
映画「アバター」の3Dデモ映像も上映された
3Dの制作システムも披露している
NAB2009でも紹介した2眼式の3Dカメラも展示された