【ニュース】三信電気 3G携帯回線を用いてHD映像素材を伝送「LiveU 60」

2011.6.24 UP

本体をバックパックに入れ、手軽に取材が可能
本体。GUIが優れており、タッチパネルで操作ができる

本体。GUIが優れており、タッチパネルで操作ができる

送信機の実装例

送信機の実装例

内覧会の様子

内覧会の様子

 三信電気は、3G携帯回線を用いてHD映像素材を伝送する装置「LiveU」を発売している。イスラエルのLiveU社が開発したもので、4月に開催されたNAB Show 2011にも出展した。昨年のInterBEEで参考出展して以来、日本での引き合いも増加傾向にある。

●高精細映像を効率的に伝送
 LiveUは、最大7個までの3G/4G携帯端末(NTTドコモ、KDDI au、ソフトバンクに対応)、WiMAX、WiFiを用いて、映像をリアルタイムに分散、最適化して伝送する。
 昨年末には、HD対応の新製品「LiveU HD60」を国内でも発表し、地方局、ケーブルテレビ局などから大きな関心を得ているという。「LiveU HD60」は、独自のアルゴリズムでHD1080iまでの放送画質の映像を伝送できる。
 特徴は、電波の状況を常に監視・解析し、映像データの分散・送信の最適化を図っている点にある。このため、装置を持ちながら移動することで変動する電波状況に対応し、常に最適な送信経路を確保しながら安定した映像伝送を行うことができる。
 ENG、ニュース速報、スポーツ中継、天気予報、交通情報、バイクや自動車、列車などで移動しながらの中継にも対応する。

●携帯回線などの利用でリアルタイムに
 携帯回線の利用のため、陸上無線技術士の免許も不要で、シンプルな操作で起動できる。中継車を使わず、駐車場などのスペースの有無といった制限もない。
 日本を除く地域では、レンタル方式で使用する契約形態になっている。現在、世界60カ国でLiveUのサービスが行われており、各地域の携帯電話会社、WiFiサービス会社の電波に対応した装置が用意されている。このため、ローミングの手続きを行わずに、現地のLiveUを利用することができるメリットがある。
 米国では、CNN、NBC、ABCをはじめ、大手のニュース配信会社で導入している。
 国内でも多様な通信会社、通信機器に対応。さらに、KDDIが提供する衛星通信を利用した高速IPパケット通信のインマルサットBGAN(Broadband Global Area Network)にも対応している。

●国内でも導入開始 九州放送機器展で出展も
 国内では昨年のInterBEEで参考出品をして以来、注目を集めており、すでに放送局において導入実績を重ねている。フジテレビジョン系のバラエティ番組「笑っていいとも!」でも使用されている。
 国内では、5月26、27日に開催した同社の内覧会で紹介した。また、九州放送機器展でもデモをする予定。
 内覧会では、このほか、ハリスのマルチフォーマットコンバーターをはじめ、同社取り扱い製品を多数展示した。ストレージシステムを各種展示し、米ソネットテクノロジー製に加え、取り扱いを開始したキング・テック/ユー・ブイ・エヌ製iVDRメディア対応「iTANCE」、HDDとLTOドライブを一体化した「Pro MAX」を展示した。

本体。GUIが優れており、タッチパネルで操作ができる

本体。GUIが優れており、タッチパネルで操作ができる

送信機の実装例

送信機の実装例

内覧会の様子

内覧会の様子

#interbee2019

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