【CEATEC】ドルビージャパン、最新のドルビーHDR技術をお披露目

　ドルビージャパンは、CEATEC JAPAN2008において、ドルビーTrueHDやドルビーボリュームをブース内の「Dolby Theater」でデモを実施。また、ドルビーの最新映像技術であるドルビーHDR技術を「Dolby Room」でデモ展示した。

■ 「Dolby Theater」で、Dolby TrueHDとDolby Volumeを体験
　ドルビージャパンは、同社のオーディオ圧縮技術ドルビーTrueHDと音量制御技術ドルビーボリュームを「Dolby Theater」で体験デモを実施した。また、「Dolby Room」内にドルビーTrueHDのでもスペースが設けてあり、じっくりと体験できた。
　ドルビーTrueHDは、次世代光ディスクメディアのために開発されたロスレス（可逆型）音声技術で、オリジナルのスタジオマスターの高品質な音声データをビット単位の精度まで完全に再現できるロスレス圧縮技術。既にソニーやパナソニック、シャープのブルーレイディスクレコーダに搭載されている。ドルビーボリュームは音声信号の聴感上の音量レベルをリアルタイムで解析し、異なるコンテンツや入力ソース間で生じる音量レベル差を自動調整する技術。この技術は、東芝の液晶テレビレグザに搭載されている。

■ 「Dlby Room」で、最新映像技術のドルビーHDR技術をお披露目
　「Dolby Room」内で、最新映像技術のドルビーHDR（High Dynamic Range）技術を紹介した。このドルビーHDR技術は、LEDバックライをブロック分割し、表示画像の輝度分布に応じて各ブロックの輝度を制御する局所輝度制御技術。この技術に加えて、LEDバックライトと液晶パネルの両方を制御するデュアルモジュレーション技術を採用。この2つのドルビー独自技術により、奥行きのある映像を実現している。（写真上）
　この技術は、イタリアに本拠地を置くディスプレイアプリケーションのメーカーであるSIM2 Multimedia社と共同開発した技術で、本技術を搭載したSIM2 Multimedia社の46インチ液晶テレビを使いデモを実施した。説明員によると、このドルビーHDR技術を搭載したテレビをSIM2 Multimedia社が販売する予定とのこと。また、ドルビージャパンもこの技術を家電メーカーへ提案を行っているという。（写真下）

この他、ドルビージャパンブースでは、NTTドコモのシャープ製携帯電話SH906iTV、SH906i、SH706ie、SH706iに採用されているドルビーモバイルも展示紹介していた。