【ニュース】ユニバーサルスタジオ、スピルバーグ監督とのコンサルタント契約を延長
2009.10.23 UP
<<契約を2017年まで延長 新設の海外テーマパークにも参画>>
ユニバーサルスタジオは、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏と、テーマパークに関してのコンサルタント契約期間を延長する方向でいることを明らかにした。
スピルバーグ氏は今までユニバーサルスタジオのE.T. アドベンチャー、ジュラシックパーク・リバーアドベンチャーやメン・イン・ブラックアタックなど、十数のアトラクションの企画やデザインを手掛けている。
スピルバーグ氏との開発コンサルタント契約は1987年に結ばれており、来年6月をもって満了するところだった。これを契約内容の見直しとして2017年までの延長をユニバーサルは交渉している。
意図するところは、独占契約をすることにより、ドリームワークスの親元となったディズニーが所持するテーマパークのアトラクション企画・開発に関与させないことだという見方もある。
20年以上続いたコンサルタントに対する契約金は数億ドルにもなる。スピルバーグ氏は、ユニバーサルが所持するフロリダの2拠点と日本の1拠点のすべての総収益の5%を毎年受け取っており、各年最大5000万ドルと言われている。来年契約満了で進めていれば、ユニバーサルはスピルバーグ氏が持つテーマパーク株を払い戻さなければならならなかった。これは、オーランドだけも2億5000万ドル以上の価値があると言われている。
今週火曜日に財政報告で明らかにされた新しい契約内容は、スピルバーグ氏への一括払いは2017年まで延長され、ユニバーサルのテーマパークの総収益の5.25%がスピルバーグ氏に支払われるというもの。
フロリダのアイランド・オブ・ベンチャーリゾートでは近々ハリーポッターのアトラクションがオープンすることもあり、入場者数が増大する見込みがある。また、シンガポール、韓国、ドバイといった海外にもテーマパークを新設する予定もあり、スピルバーグ氏が契約によって受け取る金額は今後も増え続けると思われる。