【ニュース】日本サムスン デジタルサイネージ市場を活性化 コンテンツ運用ソフト発売

2011.2.16 UP

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 日本サムスンは9日、日本のデジタルサイネージ(電子看板)市場をさらに活性化し、ユーザーの導入障壁を低くすることを目的に、「日本の電子看板をもっと楽しくしよう運動」を展開すると発表した。第1弾として、数千拠点への配信と遠隔運用・管理に対応した電子看板ソフト「MagicInfo-i Premium」を今夏に発売する。
 同ソフトは、コンテンツを制作するオーサリング版、センターサーバーからスケジュール配信と遠隔運用・管理を行うサーバー版、液晶ディスプレーにコンテンツを映し出すクライアント版の3要素で構成する。
 同社では、デジタルサイネージ市場へのコンテンツの供給がよりスムーズに、また豊富に供給されることを目的に、オーサリング版を無償でライセンスする。オーサリング版は複数の素材を重ね合わせる「多層レイヤー機能」や、時間の流れと場面の移り変わりの編集を視覚的に操作できる「タイムライン機能」を搭載。多様で柔軟な約300種類のコンテンツ効果機能を付加することができる。さらに著作権フリーの27のテンプレートや、300以上のクリップアート、サンプル用動画・静止画・フラッシュ動画と19の効果音を標準バンドルしている。
 従来1ライセンス当たり数10万円程度していたソフトを無償ライセンスすることで、コンテンツ制作に取り組む制作者のすそ野を広げる。さらに、単純な動画の垂れ流しや、パターン化された画面分割だけではない、デジタルサイネージならではの魅力的なコンテンツの提供を促進する。
 今夏の正式発売に先立ち、オーサリング版の実証テストプログラムを、金沢工業大学と実証テストに参加希望のクリエイターとの共同で実施する。テストプログラムへの参加者は公募で幅広く募集し、プログラムを通じてソフトの完成度の向上を高める。
 日本サムスンの宮田隆DMAチーム長は、「現在、デジタルサイネージに注目が集まっているが、日本市場は欧米や新興国に比べて遅れている。デジタルサイネージ用の国内業務用大型ディスプレーの需要は、年間10万台にも満たない状況。そのため、コンテンツ制作を行う環境を整える。テストプログラムでの実証結果を基に、より使いやすいソフトの開発を目指す。魅力的なコンテンツが流通・供給されることで、市場の活性化を期待する」と話す。
 プロジェクト参加希望クリエイターの募集期間は2月10日-4月22日。受付け窓口はhttp://www.cyberstation.co.jp/beta-test/

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