トムソン・カノープス、ノンリニアビデオ編集ソフトやライブイベント中継システムなど豊富な製品群を展示

2008.11.21 UP

 トムソン・カノープスは、撮影から編集、変換、配信、さらにはその後の管理まで、映像関連システムのトータルソリューションを提供しています。Inter BEEでは、同社の提供する数々の製品ラインアップを展示していましたが、中でもイチオシ製品として展示に力を注いでいたのが、ノンリニアビデオ編集ソフトウェア「EDIUS Pro 5」、ライブイベント中継システム「K2 Dyno」、コンテンツプロテクションシステム「NexGuard」、そして12月発売予定のデジタルサイネージ新製品「MEDIAEDGE4」です。ブースではステージデモも開催し、多くの来場者の注目を集めていました。


 まず、今回の展示において、同社の主力製品としてアピールしていたのが、今年9月に発表したノンリニアビデオ編集ソフトウェアの最新バージョン「EDIUS Pro 5」です。HD、SDにかかわらず、異なる解像度、フォーマット、サイズ、フレームレートの映像素材を混在させたリアルタイムの映像編集を実現します。EDIUS Proとしては3年ぶりのメジャーバージョンアップであり、新バージョンでは、最新ビデオカメラへの対応や、ブルーレイディスク作成、ストリーミング配信などをサポート。また、新方式3Dトランジション「GPUFx」を搭載し、フルHDのクリップに高速・高画質のエフェクト処理が可能となりました。ブースでは、「EDIUS Pro 5」を中核としたビデオ編集システム「HDSTORM」やネットワーク編集システム「EDIUS Workgroup Server」も展示し、先進機能を紹介していました。

 次に、重点を置いていたのがライブイベント中継システム「K2 Dyno」。このシステムは、ライブイベント中継用に設計された制作向けのビデオサーバー「K2 Summit プロダクションクライアント」と、それを制御する「K2 Dyno ライブコントローラ」で構成され、スポーツ中継や報道中継などのライブイベントの中継で求められる様々な機能を提供します。主な機能としては、取りこぼしのないバックグラウンド記録、素早いリプレイ、美しいスロー映像、マルチカメラのアングル切り替え、フライング映像呼び出しなどを備えています。これによりスポーツ中継や追っかけ放送だけでなく、アリーナやコンサートなどマルチカメラが必要なイベントや報道撮って出しなど様々な用途に利用できます。

 マーケティングコミュニケーション部 課長 広報担当のアンディ・スミス氏は、「トムソンとカノープス、そしてグラスバレーの技術力、ノウハウを結集し、日本で独自に生み出した初の製品がK2 Dynoです。低コストで、これだけ充実した機能を備えたライブイベント中継システムは他にはありません」と力を込めています。

 コンテンツプロテクションシステム「NexGuard」は、各コンテンツ・コピーの基本コアにバーチャルコードを埋め込み、マスター制作におけるフォレンジック・マーキングを実現するソリューションです。マルチサイトおよびユーザーオペレーション環境下で、複数のコンテンツ・コピーを効率的に識別することができます。また、フォレンジック解析機能により、海賊行為やデータ漏えい先を割り出し、権利所有者が著作権侵害に対して段階的な対応を実施できるようになります。これにより、近年問題になっているネット上でのコンテンツ流出などを抑制します。

 「MEDIAEDGE4」は、デジタルサイネージの最新モデルで12月に発売する予定です。H.264 HD対応ライブエンコーダボックス「MEDIAEDGE-LEB4」と、H.264 HD対応セットトップボックス「MEDIAEDGE-STB4」で構成され、H.264 HDでのネットワーク映像伝送を実現します。

 このほかブースでは、同期再生機能搭載ネットワーク対応HDプレイヤー「HDMA-4000Sync」による、10台のマルチスクリーンを使ったデジタルサイネージのデモが行われていました。

【Inter BEEニュースセンター】

◎写真1枚目
ノンリニアビデオ編集ソフトウェア「EDIUS Pro 5」のデモ展示

◎写真2枚目
ライブイベント中継システム「K2 Dyno」のデモ展示

◎写真3枚目
10台のマルチスクリーンによるデジタルサイネージのデモ

#interbee2019

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