【InterBEE 2010】ビュープラス 65mmベースラインの60p非圧縮4K高画質3Dデジタルカメラを出展
2010.11.26 UP
ビュープラス(ViewPLUS)は、テクノロジー・ジョイント社ブース内(ブース番号:8504)において、4K60p 非圧縮デジタルカメラシステム「Lumiere」シリーズを用いたリアルタイムプレビューおよびポストプロ向け編集・コンポーネントシステムを初展示した。
Lumiereカメラシリーズは4Kx2K(4096 x2048)の 12bit映像を60fpsプログレッシブで撮影できるデジタルカメラからPCI-Express経由でPCへダイレクトに取り込み、記録するシステム。
PCに実装したNVIDIA社製のグラフィックカードのGPUパワーでリアルタイムに画像処理し、プレビューできる。
Lumiereシリーズは、財団法人NHKエンジニアリングサービスの技術協力を得て開発された。最近ではSIGGRAPH2010で公開されており、今までは研究所や遠隔医療向けとしてきたが、ハリウッド映画市場といったエンターテインメント志向へも広がりを見せている。
今回は、フィルム解像度の素材のコンフォームやカラーグレーディング、特殊効果などの編集やリアルタイムプレビューができる米ASSIMILATE社製のフィニッシングDIワークフローソリューションSCRACHに直接素材を持ち込み、リアルタイム編集を行うデモンストレーションが行われた。
4Kカメラヘッドで取り込んだプログレッシブ非圧縮RAW映像をニアラインRAIDディスクに記録。750MByte/sec(3840 x 2160x12bitx60fps)でSCRACH側とやり取りをしながらリアルタイム編集が行われる。
「Lumiere3D」では、4K(4096x2048pixel)ステレオコンテンツを60p非圧縮で撮影できる。視差量(左右画像のズレ)を加味し、汎用レンズを実装した2台の4Kカメラは、人間の目幅に近い光軸中心距離65mmに設置されている。最大解像度60fps、12bitで約12分の媒体記録が可能で、取り込んだ映像データはリアルタイムにプレビューすることができる。
会場ではリアルタイムで映し出す裸眼ディスプレイシステムが置かれ、Lumiere3Dによる精密で高解像度な映像をデモした。
(写真説明)
写真1:GPUパワーでLumiereから取り込んだ4K 12bit RAW映像をリアルタイムにプレビュー
写真2:SCRACHとのシステムデモ。リアルタイムに4K RAW映像を編集、プレビューできる
写真3:デモンストレーションに使われているブラック筺体のLumiereカメラ
写真4:デモンストレーションに使われているLumiere3Dカメラ。 奥行き168.5mm、幅179mm、高さ108mmのコンパクトサイズ