【Inter BEE 2009 見どころピックアップ!】三友 ファイルベース、テープレス化のソリューションを提示 さくら映機のノンリニア編集機プラナスなど最新製品多数
2009.11.6 UP
IDXのプレイアウトサーバー Play Magic
営業推進部 岡田主任(左)と片柳まどかさん
<<編集・加工・送出のワークフローを分かりやすくデモ>>
三友は、放送局のテープレス化をターゲットに、三友としてのファイルベース、テープレス化のソリューションを提示する。その中で、各種製品、新モデルをお披露目する。ブースでは、同社の製品ラインアップをベースにした実際の映像制作における編集・加工・送出のワークフローを分かりやすくデモする。
紹介する新製品としては
・さくら映機のノンリニア編集機プラナスの最新製品
・IDXのプレイアウトサーバー Play Magicをインターテック社のAPCと組み合わせた形で展示
・AJAのProRes422対応テープレスメディアレコーダーKi Pro
・高速ファイル転送ソフトAspera
・ユニバーサルトランスコーディングアプリケーションRHOZET
など。
さらに今回、こうした制作用ツールに加え、セキュリティツールとして、Tipping PointのIPSをパネル展示しテープレス設備におけるセキュリティーの重要性をアピール。
<<プラナスの新製品編集ツールを生かしたネットワーク・ワークフロー>>
三友 営業本部付 次長の長田達雄氏は、デモを行うワークフローの特徴について次のように話す。
「今回はまず、プラナスの新製品での編集機能を生かし、ネットワークを効率的に利用するデモを紹介します」
「ファイル共有とおっかけ編集を組み合わせたフローをサーバーレスで実現した環境を紹介。また低コストで導入・運用できるNASを活かした加工系マシンとの連携、IDXのプレイアウトサーバーPlayMagicまでのフローをご紹介します」
「テープレス化のための新たな提案として、スタンドアロンからステップアップできるソリューションを見てもらいたい」(以上、長田氏)
<<ネットワークのセキュリティ対策向け製品も>>
TippingPointは、ネットワークにおける外部との出入り口に接続するハードウェアとなっている。
三友 営業推進部統括部長の田中誠氏は、「放送・映像業界テープレス化に伴いネットワーク・セキュリティの必要性をアピールしたい」と言う。
「放送局、ポストプロダクションにおけるネットワーク環境の利用が進む中で、セキュリティに対する認識がようやくできてきたところ。外部との接続も含めて、規模が大きくなるほど、セキュリティの重要性は高まりつつある」
「アプリケーションのインストールや面倒な承認作業なども必要なく、システムの中身を変更する必要がないため、ごく簡単に導入が可能」(田中氏)という。
IT系企業への導入実績を多く持つこの製品を映像業界へ展開する。
<<低電力稼働のnexsan社製サーバー 4Uで14TBに対応>>
また、パネル展示だがnexsan社のストレージ「SATA Beast & SAS Beast」を紹介する
低電力で稼働できるサーバー。4Uで42枚のブレードサーバー(14TB)を装着し、RAIDを構築できる。省スペースで大容量を実現。アーカイブなどでの利用も可能。故障率が低い点も同製品の特徴。ドライブを交互に配置することで、回転によるダメージを相殺しいている。
<<多様な映像ソースの画質改善に威力 「Mogmo Super Resolution」>>
また、低クオリティ素材を放送品質レベルまでに再現できるソフトウェアとして、「Mogmo Super Resolution」を出展する。これは、JCTVと共同販売をしていく製品で、ケーブルテレビショーでも話題になった。
用途としては、劣化画像の改善のほか、プロ用カメラでない、低解像度のカメラ等で撮影した映像の高画質化といった使い方もある。
「報道番組などにおける映像は、映像の画質よりも速報性が優先される場合があり、そうした場合、携帯カメラなどによる撮影映像などを使用することもあります。そうしたときに、解像度・映像品質を改善します。また、過去の映像アーカイブで画質が劣化しているものや、SDからHDへの解像度アップも可能です」
画質改善の特徴として、前後のフレームから補間して映像を改善するアルゴリズムを持っている点が上げられる。Mogmoは、ロシアに研究機能を持ち、日本ではJCTVと三友が独占販売する。発売は、2010年2月の予定。
<<最大16チャンネルに対応のHDマルチチャンネル・オーディオモニター>>
Wohler technologies Inc.のHD対応マルチチャンネル・オーディオモニターは、HD化による多チャンネルに対応したオーディオモニタリング製品。
最大16チャンネルに対応する。日本では初の製品。
マルチランゲージ、音楽関係などの番組に適している。米国では英語・スペイン語のチェックなどにも使われている。日本では、中継・送出・伝送における、HDオーディオ・モニタリングとして提供していく。
IDXのプレイアウトサーバー Play Magic
営業推進部 岡田主任(左)と片柳まどかさん