米ドルビー研究所、Dolby Pulse技術を開発
2008.10.24 UP
オーディオ信号処理技術で知られる米ドルビー研究所は、12日に「DolbyPulse」技術を開発した。これは、AACの最新派生方式であるHE AACの改良である。5.1チャンネル用のストリームから、マルチチャンネル、ステレオ、モノラルの信号を作り出せる。このような機能は従来のHE AACでは弱い部分であった。
ドルビーは、Dolby Digital(AC-3)、Dolby Digital Plus(E-AC-3)などの独自の符号化技術を持っているが、今回初めてAACに進出した。同社は、既存のAC-3系技術とDolby Pulse技術は相補的なものになると主張している。
HE AACの原型となったAACは、同社の他、ソニー、米AT&T、独フラウンフォーファー研究所の技術で成り立っており、ドルビーが全く関係がないというものではなかった。同社のAAC領域への進出によりAAC系のCODECの開発競争が激化すると見られる。
【映像新聞社】