【InterBEE 2011】ディストーム　米国NewTek社製品『TriCasterシリーズ』の最新機種3製品を国内初披露

　株式会社ディストームは、幕張メッセにて開催中のInterBEE 2011において、米国NewTek社製品社製品「TriCasterシリ ーズの最新機種」と自社開発のLightWave 10対応簡易モーションキャプチャ・プラグイン「Kinect motion Plugin for LightWave」を出展・紹介した。


■ 米国NewTek社製品『TriCasterシリーズ』の最新機種3製品を国内初披露

　米国NewTek社「TriCasterシリーズ」の最新機種3製品である「TriCaster 450 EXTREME」、「TriCaster 850 EXTREME」、「3PLAY 820」、「3Play 425を国内初展示し、デモンストレーションを行った。

　「TriCaster 450 EXTREME」は、「TriCaster 450」と同じ2Uのラックマウント型の筐体で、14チャンネルの素材のスイッチングや映像効果、収録、配信までを1台で行うことができるライブ映像制作用のシステムである。HD/SD入出力に対応し、ライブ放送用のスイッチャー、プログラムモニター、テロップ、ビデオエフェクト、ディスクレコーダ、PC 画面入力、バーチャルセットを利用した放送が可能であり、米国NewTek社の新しい技術「IsoCorder」テクノロジーを備え、4系統までのマルチカメラ入力と同時収録が可能だ。

　「TriCaster 850 EXTREME」は、Uのラックマウント型の筐体で、24チャンネルの素材のスイッチングや映像効果、収録、配信までを1台で行うことができるライブ映像制作用のシステムである。「TriCaster 450 EXTREME」と同様に、「IsoCorder」テクノロジーを備えており、8系統までのマルチカメラ入力と同時収録が可能である。さらに、「TriCaster 850 EXTREME」では、「Apple社の AirPlayに対応したiPad、iPhoneなどの機器コンテツを直接TriCasterへワイヤレスで入力できる機能を新しく搭載している。

今回の新機種の特長について、取締役兼営業部長の吉水 裕氏は、「IsoCorderテクノロジーにより、450 Extremeは、4系統までのマルチカメラ入力と同時収録ができ、850 Extremeは8系統までのマルチカメラ入力と同時収録ができること、そして、450 Extremeと850 Extremeは、オーディオ入出力設定に7バンドのイコライザとリミッタ、コンプレッサを搭載していること」と説明した。また、「450 Extremeと850 Extremeは、フルカラーのアニメーションやサウンドを加えたトランジション（画面切替時のエフェクトを音付きで編集）できることも特徴」と説明した。

　HDスローモションリプレイシテム「3PLAY 820」は、8系統までの映像入力と同時記録、「3PLAY 425」は4系統までの映像入力と同時記録ができ、可変のスロー再生、シーンのハイライト編集とリプレイができるシステムだ。従来製品である「3PLAY 320」と異なり、映像入力を820で8系統、425で4系統まで可能なため「プロアイスホッケーやバスケットボールなどのスポーツ中継現場でより多くの入力ソースを利用する場合に利用してもらうことができる」と説明した。なお、「3Play 820」はセッションごとに解像度を変更することができるが、「3Play 425」はセッションごとに解像度が固定、つまりHD指定した場合にSD入力するとHDへアップコンされるという。

　TriCasterの日本での利用について、吉水氏は「Ustreamでの利用が多いマーケットになっている」と説明した。また3Playについては、「配信機能はついていないので、TriCasterとの組み合わせでの利用となるが、やはりスロー再生用途となるとスポーツ中継での利用に向いている」と語った。


■ 米国NewTek社製3DCGソフトウェア「LightWave 10」用自社開発プラグイン「Kinect Motion Plugin for LightWave」を展示

　マイクロソフト社製「Xbox 360 Kinect」センサーを利用した簡易版モーションキャプチャーシステムを実現する米国NewTek社製3DCGソフトウェア「LightWave 10」用自社開発プラグイン「Kinect Motion Plugin for LightWave」を展示紹介していた。なお、プラグインソフト「Kinect Motion Plugin for LightWave」を「LightWave 10」ユーザーへ「オープンソースにて無償提供する」と吉水氏は説明した。

（展示ホール8、ブースNo.8106）