【ニュース】映画「モンスター vs エイリアン」(モンエリ)のDVD売上が好調 ドリームワークス第3四半期成績に貢献
2009.10.28 UP
<<9月末の発売後 1カ月で DVD/blu-rayで460万部を発売>>
日本では7月に公開された、ドリームワークスアニメーション製作の映画「モンスターvsエイリアン」(愛称:モンエリ)のDVD、Blu-rayディスクが米国で9月29日から発売され、以来、発売から一週間で220万部、さらに約1カ月で460万部以上の販売数を記録した。
これは、ドリームワークスにとっても、予測以上の販売数で、1960万ドルの収益を上げ、同社の第3四半期の収入に大きく貢献した。同社の企業利益全体では、昨年の同時期からは48%ほど下降している中で大健闘といえるだろう。
また、米国全体では、ホームビデオ市場におけるDVD売り上げは低下傾向にある。2009年3月から6月までのDVD売上は、前年比より14%も下がっている。
ドリームワークスの株は今年の2月に最安値を記録したが、それ以来85%ほど株価を取り戻している。
<<3D対応など高付加価値版に人気が集まる傾向>>
「販売されたメディアの40%はBlue-rayディスクか、3D眼鏡とスペシャルカットが入った限定版のダブルパックDVDセットといった、価格が高く設定されたほうだった。自分だけのライブラリーを揃えたいホームシアター志向の映画ファンが増えている兆し」と、ドリームワークスアニメーションSKGの最高経営責任者、ジェフリー・カッツェンバーグ(Jeffrey Katzenberg)氏はみている。
モンエリは、米国内での興行分とDVD販売で3340万ドルの収益を上げている。ワールドワイドでの興行収益は3億8000万ドルだった。
カッツェンバーグ氏はハリウッド映画業界で、3D映画ブームに火をつけた一人。
「3D映画はDVDの売り上げにプラスにもマイナスにも影響を与えるものではないし、映画館で3D体験するのと、ホームシアター観賞は、お互い違う映画の楽しみ方で競合するものではないだろう」と語っている。
ドリームワークスは今後、2年間で5本の映画をリリースする予定だという。
2010年は3月に 「How to Train Your Dragon」(バイキングの少年と小さなドラゴンの物語)、5月には、「シュレック・フォーエバーアフター」(Shrek Forever After)、そして11月に「オーバーマインド」(Oobermind)を公開予定。すべて立体上映用の3Dフォーマットを加えて製作する。
さらに2011年には、「長靴をはいた猫」(Puss in Boots) と 「カンフーパンダ」の続編、そして2012年には、「ガーディアンズ」が上映予定だ。
また、今期の最終売上に関わるテレビ番組がクリスマスシーズンに2本ある。NBCがテレビ特別番組として「モンスターvsエイリアン:地球外からのミュータントパンプキン」と「メリー・マダガスカル」を放映する予定だ。