【CEATEC2011】マスプロ電工 学校・ホテル・病院・企業や官公庁向けの館内自主放送システムを出展
2011.10.26 UP
参考出展したエリアワンセグ用変調器(右が屋内用、左が屋外用)
マスプロ電工は、CEATEC JAPAN 2011において、地上デジタル放送と同じ信号方式で伝送する「館内OFDM自主放送システム」を実演展示した。
■ 自主放送システムに応じたラインナップを用意
マスプロ電工が提供する「館内OFDM自主放送システム」は、SD(標準画質)4chエンコーダー内蔵OFDM変調器「4SDEC2MD」を3月下旬、HD(ハイビジョン画質)エンコーダー内蔵OFDM変調器「HDEC2MD」を4月下旬から発売している。そして10月下旬にはSD 1chの超廉価版SDエンコーダー内蔵OFDM変調器「SDEC2MD」を発売する予定だ。
SD4chエンコーダー内蔵OFDM変調器「SDEC2MD」は、4つのSDエンコーダーとOFDM変調器を持ち、自主放送を1チャンネル(6MHz)の伝送帯域の中に最大4つまでのSD番組をまとめて送出することができる。入力インタフェースには、4系統のアナログコンポジット端子(RCAピンジャック)を搭載する。
HDエンコーダー内蔵OFDM変調器「HDEC2MD」は、SDエンコーダーとHDエンコーダーを搭載し、入力インタフェースには、SDI端子とHDMI端子、D端子(D1/D3)搭載する。また、HDEC2MDにはSDカードスロットが用意されており、SDカードに保存した動画ファイル(MPEG2 TS形式のTSファイル)を再生して放送することが出いる。さらに、TS多重機能を搭載しており、WEBブラウザを使って表示したい文字を入力するのみで、字幕スーパーを表示することができる。なお、本装置では、HDまたはSDのどちらか1番組の自主放送が可能である。
■ 超廉価版SDエンコーダー内蔵OFDM変調器を新たに用意
10月下旬から発売する予定の超廉価版SDエンコーダー内蔵OFDM変調器「SDEC2MD」は、19インチラックハーフサイズの筺体で、SDエンコーダーとOFDM変調器を搭載する。入力インタフェースは、アナログコンポジット端子(RCAピンジャック)を1系統持つ。「超廉価版ではあるが、映像アナログ入力にVHSビデオのように映像品質が低い番組素材の映像信号を入力した場合、そ映像信号の揺らぎを補正するTBC(Time Base Corrector)を搭載しているので、安定した映像配信ができる(説明員)」と説明した。
■ 簡易EPG作成・送出機能やタイムサーバを搭載
館内OFDM自主放送システムには、簡易EPG(番組表)作成・送出機能やEPGに必要な時刻情報を取得するタイムサーバ機能を搭載している。簡易EPG作成・送出機能は、、Webブラウザーを使用して自主放送の番組内容を登録することで、テレビ番組表(EPG)に自主放送の番組内容を表示させることができる。また、簡易タイムサーバー機能は、地上デジタル放送(ワンセグ)の受信、または外部のNTP(Network Time Protoco)サーバと接続することで正確な時刻情報を取得・維持し簡易EPGの作成に必要な時刻情報を生成する。これらの機能は、装置に搭載するEthernet端子にパソコンをLANケーブルで接続することにより、「パソコンのWebブラウザーを使用して簡易EPGやコピー制御などの詳細設定ができる(説明員)」と説明した。
参考出展したエリアワンセグ用変調器(右が屋内用、左が屋外用)