【SIGGRAPH2009】プロダクション管理システム「 Shotgun 」のプレビューに「Tweak RV」が対応

　米Shotgun Software社は、同社のプロダクション向けプロダクション・トラッキングシステム「Shogun」を発表した。VFX、CGなどの制作作業の過程を再生することができる。4日にコンベンションセンター内で開催されたShotgunユーザー会で披露されたもの。この技術は、米Tweak Software社との技術的提携により、実現された。
　再生ツール「RV」は、Tweak SoftwareのVFX・CGアニメーションプロダクション向けイメージシーケンス・ビューワー。「Shotgun」はマルチプラットフォーム対応のWebベース・プロジェクト管理システム。パイソンAPIで各プロダクションのパイプラインに合わせて構築・拡張ができる。
　今回の２社の提携によって、「Shotgun」モジュールを「RV」のスクリプト言語で書き換えた。「RV」側のUIウィジェットも「Shotgun」のメタデータを再生できるよう書き換えられており、新しく「Shotgun」メニューが加えられている。これによって、作業中のクリップはShotgun上で、関連する素材やターゲットのクリップなどを直接プレビューして確認できるようになった。
　またシーンやシーケンスの検索、A/Bカットの比較や合成シーンなど、Shotgun上でも確認できることでスケジュール管理、そしてプロダクションパイプラインの能率性向上を図れる。
　開発元のTweak Software社の創立者の1人、Jim Hourihan氏は2度のアカデミー賞受賞者で、パーティクルシステムの製品化としては市場初の「Dynamation」の開発者としても知られている。Hourihan氏は、Industrial Light and MagicのR&Dで6年間所属し、現在もインハウスツールとして使われている多くのツールを開発した実績を持つ。