【InterBEE2009】「立体映像の世界動向」、オープンセミナーにて報告される
2009.11.18 UP
会場は立ち見がでるほどの盛況に
<<IPTVサミット/クロスメディアゾーンで立体映像の最新動向紹介セミナー>>
立体映像の世界動向に関する報告が、18日午前、ホール7のIPTVサミット/クロスメディアゾーンにて行われた。映像新聞論説委員を務める杉沼浩司氏が、10月のSMPTEテクノロジ・コンファレンスの報告とあわせて行った。
<<デジタルシネマ 世界で1万2000スクリーン 米国のデジタルシネマ・スクリーンはほぼすべてが3D対応に>>
同氏によれば、Dシネマは2009年上半期で世界に約1万2000スクリーンあり、そのほぼ半分が米国にあるという。米国のスクリーン数は3万6000-7000とされているので、ほぼ1/6がDシネマ化したことになる。また、驚くべきは3Dの普及で、2009年の間に新たに設置されたDシネマスクリーンは、ほぼすべてが3Dスクリーンであった。
3D映画のスクリーンあたりの売上げは高く同一映画の2D上映の2倍から6倍と言われている。講演では、米国の館主団体であるNATO(全米映画館主協会)が3D上映を歓迎していることが伝えられた。
<<映画「G-Force」では、2D撮影⇒3D化⇒CG合成>>
最新の制作技法については、2Dで背景を撮影し、これを3D化した後にCGを合成するやり方が紹介された。今夏に封切られたディズニー映画「G-Force」において用いられた技法で、今後有力な方式になるという。背景を3Dで撮影するのに比べて、制作の自由度が大幅に向上するという。
また、この3D化の作業を行う米In-Three社訪問の様子も明かされ、3D化作業が順を追って解説された。
会場は、今会期中最初のセミナーであったにも関わらず立ち見がでる盛況さで、3Dへの関心が高いことをうかがわせた。
会場は立ち見がでるほどの盛況に