【NAB Show 2011】ARRI ジェームズ・キャメロンの新会社CPGと共同開発提携
2011.5.8 UP
「M」を使った3D撮影システム
アレクサ・スタジオモデル
LED照明の新ライン 「Lシリーズ」
ARRIは、ジェームズ・キャメロン監督と3D技術会社のペースが設立した「CPG(Cameron-Pace Group)」と、デジタルシネマカメラ「アレクサ」の新モデル「アレクサM」の開発で協業することを発表した。
■3D向けデジタルシネマカメラ「アレクサM」
カメラヘッドと本体の分離型であるアレクサMは、アクション撮影など機動性が必要な作品や、リグを使った3D制作向けに開発。CPGは、同機を2011年9月から独占的に商用利用し、3D制作での効果的な使い方などを探る。一般には12年第1四半期にリリースする。
ARRIはまた、アレクサの収録ファイル形式「ARRIRAW」のSDKなどを提供するパートナープログラムに、ファウンドリー社合成ツール「ヌーク」と「ストーム」を加えた。
■12月リリースの「アレクサ・スタジオ」をモックアップ展示
ブースでは、11年12月にリリースする「アレクサ・スタジオ」のモックアップを展示した。アレクサプラスとは基本的な仕様は同じだが、フィルムカメラ「アリカム」などの光学ファインダーを使えるほか、アナモフィックレンズのデスクイーズ機能を内蔵するなど、より映画制作向けの仕様とした。価格は9万2900ユーロ(約1100万円)。
第3四半期に投入するハイスピード撮影用ソフトウェアも紹介。プロレゾ422HQで60—120fpsのハイスピード記録が可能となる。価格は未定。
さらに、デジタル一眼レンズやパナソニック製マイクロフォーサーズカメラ「AG-AF100」、ソニー製「PMW-F3」などの小型カメラをサポートするアクセサリーも豊富に展示した。長年のカメラづくりのノウハウから、プロとしての使用にふさわしいセットアップを可能にするという。
LED照明の新ブランド「Lシリーズ」も披露し、注目を集めた。
「M」を使った3D撮影システム
アレクサ・スタジオモデル
LED照明の新ライン 「Lシリーズ」