【CEATEC】Eleven Engineering、ホームシアター向けワイヤレスモジュールを展示
2008.11.12 UP
Eleven Engineering Inc.は、2008年9月30日から10月4日まで開催したCEATEC JAPAN 2008 のカナダパビリオンにおいて、同社が提案するサラウンドシステムでのデモを実施。期間中の10月1日に、国内販売代理店であるケイティーエルとカナダ・アルバータ州政府在日事務所と共同でプレス向け説明会を開催した。
■ プレス向け説明会を実施し、同社が提案するオーディオワイヤレスシステムをアピールした
Eleven Engineering Inc.はカナダ、エドモントンを本拠地としたファブレス半導体会社である。同社CEOのJohn Sobota氏は、始めに全世界でホームシアター向けサラウンドシステムの売り上げについて、「規模はいま最も注目を浴びている薄型ディスプレイの10分の1に留まっており、伸び悩んでいる」と説明、その要因として「ケーブルの散乱、セットアップの手間などがユーザをサラウンド体験から遠ざけている」と指摘した。
そして、今回製品化した「HT-303」を使うことで、「テレビへの本製品のビルトインにより、TVとホームシアターを融合でき、ホームシアターのリアスピーカーを中心としたシステムが簡単にワイヤレス化され、ホームシアターのケーブル散乱を解消し、多くのユーザーに手軽に楽しめるホームシアターの魅力が提案できる」と語った。(写真上)
この「HT-303」は、同社の技術ワイヤレスプロセッサ「XInC」ファイリーのマルチスレッド技術を応用した2.4GHzと5.8GHzのワイヤレス技術を使ったホームシアター向けワイヤレスモジュールで、テキサスインスインスツルメントと共同開発した。
■ リアLRとサブウーファーの2.1chをワイヤレスで配信するデモを実施
ブースでのデモは、PCから出力された5.1ch音声信号のうち2chをフロントLRで再生させ、「HT-303」を使った三様半導体社と共同開発した評価ボードを使いリアのLRとサブウーファーの2.1chをワイヤレス伝送し、音が途切れなく再生できることをアピールした。(写真中)
同社の提案するシステムでは、フロントLRとセンタースピーカーをテレビに搭載し、リアLRとサブウーファーの3チャンネルをワイヤレス2.1chで無線伝送する。これにより、「TVとセット販売されるホームシアターシステムがすっきりし、かつ簡単に設置できる」とCEOのJohn Sobota氏は説明した。(写真下)
なお、同社のオーディオワイヤレス技術は、既にボーズ、JBL、Philips、LG、サムスンで採用されているという。