【Inter BEE 2011 PREVIEW】ソリッド・ステート・ロジック・ジャパン 最新の放送用フルデジタル・ミキシング・コンソールなどを展示

2011.11.11 UP

デジタル・ブロードキャスト・コンソール「C10 HD」

 ソリッド・ステート・ロジック・ジャパン(東京都渋谷区、代表取締役社長:浅野 武夫)は最新の放送用フルデジタル・ミキシング・コンソール、デジタル・インライン・コンソールなどを出展する。Smyth Research社のオーディオ・プロセッサ「SVS(Headphone Surround Monitoring)」を展示し、直接体験することもできる。主な出展製品は以下の通り。


■従来機を進化させ、5.1サラウンド制作を容易に行える「C100 HDS V4」

 「C100 HDS V4」は世界中の放送関連施設で実績のある「C100 HDS」をさらに進化させた、最新の放送用フルデジタル・ミキシング・コンソール。よりコンパクトなコントロールサーフェスで、クライアントの要望に合わせた仕様を構成することができる。
 高性能なCPU/DSPカードを搭載したBlackrockプロセッサは、最大512chのソースをミキシングすることが可能だ。新開発の「Blacklight」テクノロジーによるインターフェースは、これまでと同様のLC光コネクターによる接続で、MADIシングル接続の4倍もの音声信号を扱うことができ、二重化にも対応している。
 ipMIDIによりDAWをコントロールする機能が新たに搭載されたほか、ダイアローグ・オートミックス機能や5.1アップミックス機能といったユーザ支援機能が追加され、5.1サラウンド制作を正確かつ容易に行えるようになったという。


■高いコストパフォーマンスで多様なニーズに対応する「C10 HD V3」

 「C10 HD V3」は、世界中の放送局で採用されている「C100 HDコンソール」をベースに開発された最新の放送用フルデジタル・ミキシング・コンソール。よりコンパクトなサーフェスにCPU/DSP部と電源を内蔵し、高い操作性と革新的な機能、信頼性を兼ね備えているという。コストパフォーマンスが高い点も大きな特徴だ。
 ダイアローグ・オートミックス機能や5.1アップミックス機能などのユーザ支援機能が追加されたほか、ipMIDIによるDAWの制御も可能。さらにコンソールにストアした音声ファイルをボタンやフェーダーなどで出力する「C-Play」機能を搭載し、操作性を高めた。
 比較的コンパクトなサイズでありながら多彩な機能を実装しているため、小中規模スタジオや音声中継車のほか、大規模制作スタジオでの利用など幅広いニーズに対応できる。

■放送用、ポスプロ用など多彩な機能を実装した「C200 HD」
 「C200 HD」はアナログ・コンソールスタイルのサーフェスを採用した多彩なデジタル・インライン・コンソール。「C100 HDS」と同様に入出力数はスタジオの規模に応じたシステム構築が可能で、独自のCenturiプロセッサを使用した信頼性の高いパフォーマンスを実現する。各チャンネルにはDyn、 Filter+EQ、 Aux など専用のポット、スイッチ類が装備され、直感的なオペレーションが可能となっている。

 さらにHDシンクのサポート、HDシリアルマシンコントロール機能(24、23.98サポート)などHD制作に対応した機能や、放送用にAFV(Audio Follow Video)、スナップショットのクロスオーバーコントロール、Auxセンドの拡張をサポートしている。ポストプロダクション用の機能としてHUIによるDAWコントロール、サラウンド制作時に欠かせないMonitor Matrixのゲインコントロールも装備する。


■制作環境を包括的に制御可能なルーティングシステム「MORSE」

 「MORSE(Modular Resource Sharing Engine)」は、複数のスタジオを持つ放送局など大量の音声入出力を共有し包括的に扱う必要のある環境に最適なルーティングシステム。高い信頼性と拡張性、コストパフォーマンスが特徴だ。
 高い信頼性が求められるオンエア環境で使用されることを念頭に、完全二重化対応のハードウェアと独自に開発した冗長性の高いソフトウェアで構成されている。モジュール構造のステージボックス型音声入出力ユニットと、核となるルーターユニット構成により、高い操作性も実現している。例えば、別々のフロアにまたがる複数のスタジオ間での素材の素早い切り替え、同じ素材を同時に複数の場所で使用するといったことが可能。衝突や事故を避けるための使用者制限とともに、制作環境を包括的にコントロールできる。


■アナログ・プロダクション・コンソールの進化版「AWS924/948」

 「AWS924/948」は世界中のアーティスト、エンジニア、プロデューサーから高い評価を得ている「AWS900+SE」の進化版となるアナログ・プロダクション・コンソール。24チャンネルフレームはそのままに24ch入力が可能な「AWS924」と、48ch入力の「AWS948」がある。
 SuperAnalogueのオーディオ品質と従来の5.1モニタリング機能に加えて、DAWのオートメーションデータをアナログフェーダーに再現するA-FADA機能、ipMIDIを介して2台のDAWをコントロールできる機能を標準で搭載する。また「AWS948」はデュアルシグナルパスを搭載したモジュールをインライントラッキングモード、インラインミックスモード、ステレオミックスモードといったオペレーションモードで自在に切り替えが可能で、様々な制作要求に対応する。


■Smyth Research社のオーディオ・プロセッサ「SVS」を展示

 そのほか、DAWコントローラー「Nucleus」、小型アナログミキサー「X-Desk」と「X-Panda」、XLogicアナログアウトボードなど関連機材も多数展示する。
 Smyth Research社のオーディオ・プロセッサ「SVS(Headphone Surround Monitoring)」の展示も予定しており、操作性などを直接体験することができる。

(展示ホール4、ブースNo.4406およびブースNo.4511)

#interbee2019

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