【NAB Show 2011】ハーモニック オムネオン買収のねらいと新製品を発表
2011.5.8 UP
グラスバレーとともに、4月9日にはハーモニックがカンファレンスを実施した。ハーモニックは2010年12月にメディアサーバー・ストレージメーカーであるオムネオンを買収しており、これまでオムネオンがNAB会期前に開催してきたのにとって代わる形で記者会見を行った。
■オムネオン買収のねらいを説明
マーケティング担当のジェフ・ステッドマン上級副社長はこの買収の目的を「ソリューションを拡大してVideo Economyを可能にする」と説明した。
これは、オムネオンのコンテンツ制作・送出用製品と、ハーモニックのエンコードおよび配信技術を組み合わせることで、マルチスクリーン配信が可能な独自の製品ラインを構築。コンテンツプロバイダーおよびサービスプロバイダーに、より効率的でより収益性の高いインフラを提供することを指している。顧客は通信や放送、CATV局が多い。
■旧オムネオン製品ラインから新製品を発表
新製品は、旧オムネオンのラインに当たるものとして、送出サーバー「スペクトラム」用のベースバンドI/Oコンポーネント「メディアポート7000」がある。これにより、HD、DVの収録再生が可能なほか、クロス・アップ・ダウンコンバートができる。AVCイントラにも対応できる。
H.264エンコーダー「プロストリーム4000」は、アドビ、アップル、マイクロソフトのストリーミングに対応するマルチスクリーン向け製品。CDNおよびDRMソフトを搭載する。
このほか、コントローラーとストレージ機能を持つ小型の「メディアセンター」や、コストパフォーマンスの高い「コンテンツサーバー3000」などを展示する。