【InterBEE2010】中日電子 館内自主放送用OFDM変調器内蔵エンコーダを開発
2010.11.19 UP
CODECハードウェア開発で知られる中日電子(ブース:6214)は、「館内自主放送共聴用OFDM変調器内蔵エンコーダ」2機種を開発した。アナログ停波に備え、ホテル、学校、病院、事業所等は館内の受信設備の大幅な改訂が必要となっている。
地デジ対応のテレビ受像機は低価格化が進んでいるが、テレビのみを入れ替えれば済むわけではない。まず、地デジが用いているUHF帯の信号が通る構成でなければならない。また、館内で自主放送を行っている場合、従来のNTSC方式での信号に代わって、地デジで使われているISDB-T方式での自主放送信号を送る必要がある。
「PV-100S-4ch」は、SDアナログ入力を4チャンネル分装備しており、4本の独自プログラムを流すことができる。装置は、MPEG-2のエンコーダ(映像・音声)に加えて、多重化器(マルチプレクサ)、OFDM変調器を備えている。更に、簡易EPGを地デジ対応テレビ上に表示させるための機構も備えている。地デジの1チャンネル中にマルチ編成で最大4つのサブチャンネルが組み込まれることになる。
PV-100S-4chに加えて、1チャンネルのHD送出を行う「PV-100H」も出展されている。PV-100HによりHDまたはSDで1チャンネルの送出が行える。PV-100Hへの入力は、コンポジットビデオ(SDTV)またはHD/SD-SDIとなっている。
中日電子は、PV-100S-4ch、PV-100Hで使用する多くの部品を自主開発している。来年には、自主開発比率を更に高めたバージョンが登場するという。
関連URL