【InterBEE2009】InterBEE2009が開幕 過去最高の816社が出展 「新しい技術・製品・ビジネスが生まれる」

2009.11.18 UP

テープカット
来賓のNHK 永井研二専務理事

来賓のNHK 永井研二専務理事

来賓の民放連 竹内淳 企画部長

来賓の民放連 竹内淳 企画部長

社団法人 電子情報技術産業協会の大山高理事

社団法人 電子情報技術産業協会の大山高理事

InterBEE2009 実行委員会の臼井修司委員長

InterBEE2009 実行委員会の臼井修司委員長

<<過去最多の816社が出展 世界30カ国からも466社が参加>>

 2009年11月18日、千葉・幕張の幕張メッセで放送機器に関する一大イベント 第45回 国際放送機器展(International Broadcast Equipment Exhibition2009、InterBEE2009)が始まった。9時40分から開会式が開催。来賓として、日本放送協会 専務理事・技師長の永井研二氏、社団法人日本民間放送連盟(民放連) 常務理事の工藤俊一郎氏(欠席のため代読)を招いて、今回のInterBEEの特徴、位置づけなどが紹介された。
 

 開会の冒頭、主催挨拶として、社団法人電子情報技術産業協会の大山高理事が登壇し、InterBEE2009の規模について「今年の出展者数は816社と過去最高となった。また、海外からの参加者も昨年より66社増えて466社となり、世界30カ国から出展されている。入場者の見込みは35,000人」と紹介。

 大山理事はまた、「放送と通信の融合へ向けて法律の改正が進むなど、電波利用の柔軟化により、新たな放送のマーケットが拡大する時期。各ホールでは、それにともない、新たな技術が展示される。IPTV、モバイル放送、3Dなど、注目の技術が集約した、新たなクロスメディアゾーンを設けている」と述べ、今回のInterBEEを「放送・通信の連携が進む中で、新しい技術、製品、ビジネスが生まれるタイミングでの開催」と位置づけた。

 大山理事はさらに、InterBEEにおける新たな併催行事として、「コンテンツの最新動向を紹介する催しとして、国内外から第一人者を招いたInterBEEコンテントフォーラムを開催。また、次世代を担う人材へ向けてのチュートリアルセッションなど、多くの催しを併せて開催する」と述べ、InterBEEが展示会にとどまらず、放送・通信・コンテントビジネスを中心とした情報技術分野のビジネスの交流の場として成長しつつあることを示した。


<<NHK 永井専務理事「InterBEEは新たなメディアの発展の象徴」>>

 続いて来賓挨拶に立った、日本放送協会(NHK) 専務理事・技師長の永井研二氏は、開催第一回目のInterBEEを振り返りながら、InterBEEの位置づけについて、次のように話した。
 「InterBEEは1965年、昭和40年から毎年続いて開催されている。第一回開催の1年前の1964年は、東京オリンピックが開催した年で、NHKの放送技術研究所では、1964年からハイビジョンの研究を開始している。さらに、1966年から衛星放送の研究を始めている。今、ハイビジョンは、世界中で導入されつつあり、また、デジタル衛星放送は国内約3000万世帯で視聴されるようになっている。まさに、InterBEEがスタートして、それとともに、放送の新たなメディアが発展してきた感がある」
 「今、我々が取り組まなければならないのは、2011年7月24日の放送完全デジタル化だ。あと613日だが、これから約半年が勝負であると考えている。すなわち放送の完全デジタル化を完遂するためには、2010年の7月24日までにメドをつけないとならない。あと半年の間に最大限の力を発揮するよう、行政、放送関係者、メーカーが総力を挙げて、これに取り組んでいく構えだ」

 さらに、完全デジタル化によって「新たなスタートが始まる」とし、「放送は、いつでも最新の技術を取り入れて発展してきた。これはこれからも変わらない。こういうときだからこそ、新たな挑戦をしてもらいたい。NHKも新たなメディアへの挑戦をこれからもしっかりしていく。InterBEEは新しいメディアの発展の象徴となりつづけてもらいたい」と述べた。


<<民放連 工藤常務理事「デジタル完全移行へ全力」>>

 続いて、民放連の工藤氏が欠席のため、民放連 企画部長の竹内淳氏が代読した。
 「地上アナログテレビ放送の終了まで613日。完全移行へ向け、われわれ民放事業者は、デジタル中継器の整備や国民視聴者への周知など、日々努力を続けている。周知活動では、キャラクターとして「地デジカ」を発表。愛くるしい姿は国民から愛され、多くのテレビ番組に出演するなど、日本中を駆け回っている。この「地デジカ」に負けないよう、高画質・高音質かつ良質な番組を放送することで、デジタル放送の普及に努めていく」
 また、併催されている「第46回 民放技術報告会」に言及し、次のように話した。
 「デジタル放送への完全移行は放送事業者だけで達成できるものではない。自治体、放送機器メーカー、家電メーカーなど、多くの関係者に協力をいただいている。今後も一生の協力をお願いしたい。InterBEEの期間中、民放連として、各局の最新技術を披露するための「第46回 民放 技術報告会」を開催する。ぜひ、立ち寄ってもらいたい」
 
 来賓の挨拶に続いて、2009年国際放送機器展実行委員会の臼井修司委員長より、開会宣言が発せられた。


<<テープカットにWETAデジタルのジョン・ルイス氏、Lindberg Lyd Asのモーテン・リンドバーグ氏が参加>>

 テープカットでは、NHK永井理事、民放連 竹内氏、大山理事、臼井委員長に加え、コンテントシンポジウムのプレゼンターとして参加のために来日した、ニュージーランド WETAデジタル社のリサーチプログラマーであるジョン・ルイス氏、ノルウェー・Lindberg Lyd As(2L)のプレジデントである、モーテン・リンドバーグ氏が参加した。

来賓のNHK 永井研二専務理事

来賓のNHK 永井研二専務理事

来賓の民放連 竹内淳 企画部長

来賓の民放連 竹内淳 企画部長

社団法人 電子情報技術産業協会の大山高理事

社団法人 電子情報技術産業協会の大山高理事

InterBEE2009 実行委員会の臼井修司委員長

InterBEE2009 実行委員会の臼井修司委員長

#interbee2019

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