【InterBEE 2009出展者情報】エクスプローラー、NHK技術研究所と共同開発したネットワークの混雑状況に適応するHD対応IP伝送装置を参考出展
2009.11.23 UP
レート制御が行われている様子
ハイビジョンIP伝送装置「EHH-2010 E/D」
株式会社エクスプローラー(北海道函館市)は、NHK技術研究所と共同開発したネットワークの混雑状況に適応するH.264 HDリアルタイムエンコーダ/デコーダ搭載のIP伝送装置を参考出展した。
<<伝送帯域が保証されない一般のIPネットワークでも安定したHDTV伝送が可能>>
今回参考出展したH.264 HDリアルタイムエンコーダ/デコーダ搭載のIP伝送装置は、NHK技術研究所と共同開発したもので、伝送帯域が保証されない一般のIPネットワークでも映像をより安定に伝送できるIP伝送装置である。提供開始は来年2月頃を予定している。
帯域の品質保証がない一般的なIPネットワークでは、不特定多数の利用者が共有して利用するため、同時間にたくさんの人が利用すると回線が混雑して利用できる帯域が大きく減少してしまうことがある。また、その場合、パケットロスが発生してしまうため、映像や音声にノイズが入ったり、途切れてしまうという問題があった。
そこで、受信側からパケットロス情報を送信側へ送り、IPネットワークの混雑状況から利用できる帯域を推測して映像の圧縮率と伝送方法を制御することで、ネットワークが急激に混雑した時でも映像、音声を破たんすることなく安定して中継することができるという。
エクスプローラー営業本部東京営業所所長の越野紀雪氏は「現状、HDの場合6Mbpsまで伝送レートを下げるのが限界。映像が破たんすることなく4Mbpsまで耐えられるようにエンコーダの性能を上げてきたい」と説明した。
この他ブースでは、H.264 HDリアルタイムエンコーダ/デコーダ搭載のIP伝送装置「EHH-2010 E/D」を展示、デモを行っていた。
写真1:参考出展したNHK技術研究所と共同開発したハイビジョンIP伝送装置
写真2:レート制御が行われている様子
写真3:発売済みのハイビジョンIP伝送装置「EHH-2010 E/D」
レート制御が行われている様子
ハイビジョンIP伝送装置「EHH-2010 E/D」