【映像のプロを育てる教育現場】学校法人 滋慶学園 東京フィルムセンタースクール オブ アート専門学校(FC TOKYO) 映像業界の未来を育てる、産学協同の学校
2009.9.25 UP
撮影スタジオ
編集室
学生の霞さん(左)と森山さん
校内にあるシアター
<<映像業界と連携した「産学協同教育」を推進>>
「産学協同教育」を掲げ、映像業界と連携しながら実践力ある若手を育成する、「東京フィルムセンタースクール オブ アート専門学校」(東京・江戸川区。以下、FC TOKYO)は、滋慶(じけい)学園グループ校として、また学校法人の認可を受けている映画専門学校である。そのFC TOKYOについて、教務部長の久野真人氏と現役学生に話を聞いた。
<<「映像業界を支える、即戦力の育成をめざす」>>
FC TOKYOは、今年で創立6年目を迎える。教務部長の久野氏は、同校について次のように話す。
「映画・映像・放送業界に特化し、すべての学科が3年制です。本校では未来の映像業界を担う即戦力な人材を育てるために、“実学教育”“人間教育”“国際教育”という3つの理念をかかげ、教育を行っています。プロとして現役で活躍する講師たちが学生一人ひとりに指導を行っています」。
授業内容は、映像制作に関するさまざまな基礎科目と、技術的な専門科目で構成されている。中でも特徴的なカリキュラムとして、 “産学協同プロジェクト”という同校がある。
「これは、学生のうちからプロの現場に入り実践的な研修を行うことで、業界に必要な人材を業界と共に育成し業界に通用する即戦力を養うことを目的としたものです」(久野氏)
「業界と学校とが提携して行うということで、“産学協同プロジェクト”と名付けました。学生はプロジェクトごとにチームを組み、実際の劇場公開映画やCM、その他の映像制作に参加することで、業界の素晴らしさや高い志を学びます。」(同)。
<<24時間機材の貸し出しに対応>>
さらに、実践的な技能の習得と経験を重視する同校では、学生たち自身による作品づくりの機会を多く設けているという。
「前期と後期の終わりに作品発表会があります。他にも、学園祭や自主映画祭などに向けて、授業時間外で作品の制作をしてもらいます。学生への機材貸出しは24時間行い、教室も(建物の点検時など特別な場合を除いて)毎日9:00から22:00まで開放しています」。
学校側がサポートするのは制作環境面だけではなく、同校の学生が滋慶学園指定の病院での診療を無料で受けられるようにしたり、学生寮を近隣に用意したりするなど、あらゆる面でのサポートを行っている。
<<積極的な留学生受け入れ 英語の授業も設置>>
また、今後のグローバル時代に映像業界を支える人材育成のため、国際教育も盛んだ。「本校では現在、世界中から留学生を受け入れています。アジアや米国、ヨーロッパからの学生もいます。外国出身の講師も多く、コミュニケーションを英語で行う授業もあります。毎年秋には1年生を対象に、米国・ハリウッドの提携校に行き8日間の映像制作をする“海外実学研修”を行っています」(久野氏)。
「若者の夢を理解し、彼らを信じて応援する大人の存在は、非常に重要なものです」と久野氏はいう。「FC TOKYOには、夢を共有できる大人がたくさんいます。映像業界を志望する皆さんに、好きなことを仕事にする幸せを味わってほしいと思います」。
<<「実践的なカリキュラムが一番の魅力」>>
FC TOKYOで映画製作を学ぶ学生2名に、同校の魅力について語ってもらった。
霞(かすみ)翔太さん(監督専攻コース2年生)
「幼い頃から映像作品が好きで、制作を学べる学校を探していました。何校も見学しましたが、FC TOKYOが行っていたチャレンジキャンパス(体験入学)は、実際に機材を使った制作まで体験でき、受け身授業中心の他校とは、まったく違うと感じました。産学プロジェクトでは、まだ学生のうちから、大好きな映画を見る側でなく見せる側になれます。やる気次第で夢は叶うのだと実感できる学校です」。
森山慎二さん(映画・TVドラマ制作専攻コース2年生)
「僕は島根県出身で、高校卒業後に上京しました。初めての東京ということで不安でしたが、このFC TOKYOは、親身に相談に乗ってもらえると感じました。学校見学に同行していた親も納得してくれるような安心感がありました。実際に機材を触り、作品を作る機会も多く、ここを選んで良かったです。チャレンジキャンパスに来てもらえれば、良さをわかってもらえるのではないかと思います」。
撮影スタジオ
編集室
学生の霞さん(左)と森山さん
校内にあるシアター