【ニュース】《IBC2010レポート》AJA　超小型メディアレコーダー発表　カメラマウントを容易に

　AJAビデオシステムズは、ポータブルメディアレコーダーの小型版「Ki Pro Mini」（キープロ・ミニ）を発表した。カメラから直接、アップル・プロレゾ422コーデックで収録可能な「Ki Pro」を、さらに小さくしたモデル。収録メディアにコンパクトフラッシュ（CF）カードを採用。10ビット4:2:2フル解像度のプロレゾ422記録ができる。

　記者会見でニック・ラッシュビー社長は「アナログ、デジタルの映像信号をプロレゾ422に変換、記録するKi Proは、発表以来数千台を出荷した。ノンリニア編集の際のトランスコードを不要にすることで、セットまたはロケ先でのワークフローのあり方を大きく変えてきた」と従来機の業績を述べた。

　Miniについては、「大幅な小型化を図ったことでカメラに直接取り付けられ、即座にプロレゾ422フォーマットのデータが得られる」とし、「Ki Pro Miniは、すべて標準的なコネクタを使っているため、接続に苦労することはない」と運用の手軽さを重視した設計になっていることを強調した。さらに、「マウント・ベースは、一般の工具店などで購入できる標準のネジを用いており、現場でネジを紛失しても、すぐに手当ができる」と話した。また同氏は小紙取材に対し、同機のコーデックを構成する半導体は、FPGAであることを明らかにした。