【ニュース】Blackmagic、da Vinciを買収
2009.9.9 UP
豪Blackmagic Design社は、カラーグレーディングやレストレーションなど、フィルム画像処理に特化した技術を持つ米da Vinci社を買収したことが明らかになった。
買収に関する契約条件など詳細は公には明らかにされていない。
Blackmagic社の創立者兼最高責任者であるGrant Petty氏がIBCに向けて、社内スタッフに先駆けてメールで告知したもの。Creative COWウェブサイトの代表との電話インタビューで明らかになった。
Blackmagicは今後、da Vinci社のResolveとRevival製品の技術とマーケティングの改善に注力するという。特に、Resolveに関しては、数ヵ月以内に開発チームの規模を3-4倍まで拡張する予定でおり、フロリダにあるda Vinciの施設では、元従業員であったエンジニアの再雇用も検討している。
Revivalに関しては、ユーザーインタフェースなど製品自身の改善を目指す。また、カスタマサポート体制も、da Vinchi製品専属のサポートスタッフを揃え、各国のユーザーを網羅できるように整えるという。
さらに、Blackmagic社では今までの2Kベースのシステムに焦点をおいたマーケティング活動をResolve中心へとシフトしていくという。
Blackmagicは2008年、シンガポールにある自社のポストプロダクション施設の拡張として、Resolve R250デジタルイメージングスイートを導入しているという経緯があるが、それ以上にPetty氏のda Vinci技術へ崇拝心が今回の買収へ導いたと思われる。