【NAB SHOW 2010】ソニー 「ワークフローマネージメントソリューション」「3D」「4k」を展示会コンセプトに
2010.4.21 UP
発表された35ミリ撮像素子カメラの試作品
ソニーは12日の記者会見で、NAB展示のコンセプトを「ワークフローマネージメントソリューション」「3D」「4k」と発表した。
同社は現在、単独製品の開発メーカーから、ソリューションプロバイダーを目指す。「メディアバックボーン」はこのための製品であり、プライムコントラクターとして立つことで、システム構築を迅速化する。
■「よい3Dコンテンツ」を「効率的」に制作
3D制作では、「よい3Dコンテンツ」をいかに「効率的」に制作するかを提案する製品を展示する。光ファイバーアダプター「HDFA―200」は(10年秋発売)は、3D映像を2台のカメラで撮影する際、各カメラのHD―SDI出力を1つにまとめ、3G―SDIの光ファイバーケーブルを介してCCUに通す。カメラとCCU間のケーブルが1本になることで、映像、制御、電源を1台のCCUおよびRCPから同時に操作できる。2Dシステム同等の運用効率を実現する。
Xpol式の42および24型業務用3DLCDモニターや、10年夏にスカパー!HDでの3D放送を予定するスカパーJSATに納入したマルチイメージプロセッサー『MPE―200』も紹介する。
■シャピロ上級副社長 カメラの開発計画を表明
さらに、HDCAM―SR関連の技術として、09年末に発表したMPEG―4 SStP (Simple Studio Profile)形式や、PLマウント仕様へのアップグレードが可能なカメラレコーダー「SRW―9000」について説明した後、ソニーエレクトロニクス ソニー・プロフェッショナル・ソリューション・オブ・アメリカのアレック シャピロ上級副社長は「将来的な計画」としながら、「アフォーダブル35㍉」の計画があることを明らかにした。これは、35㍉撮像素子を使ったカメラとしては、「F35」「SRW―9000」(2/3インチCCDからのアップグレードによる)に次ぐ製品。プレス発表会のみという形で試作品が発表された。
AVCHD形式の業務用カメラレコーダー「HXR―MC5J」は、NXCAMや「まめかむ」とともに、AVCHDのラインアップを強化する。発売は7月で、価格は未定。また、7・4型業務用有機ELモニター「PVM―740」は、5月1日発売。日本価格は365,400円。
発表された35ミリ撮像素子カメラの試作品