ソニー XDCAM EX「PMW-EX3」など各種新製品発表／XDCAM HD422シリーズも展示

　ソニーは13日、米国法人主催による新製品記者会見を開催。ＮＡＢ出展概要などを発表した。あわせて日本国内向けの記者会見も行い、同社Ｂ２Ｂ事業の方向性などを説明した。
　ＸＤＣＡＭ ＥＸは「ＰＭＷ－ＥＸ１」に続く第２弾「ＰＭＷ－ＥＸ３」（右写真）が発表された。ＥＸ１と同様、フルＨＤ解像度（１９２０×１０８０）の１／２型３ＣＭＯＳを搭載。レンズ交換式なのが特徴で、製品には標準レンズおよび１／２インチレンズ用アダプターを同梱する。ゲンロックおよびＴＣ入出力対応。「スタジオカメラとしての使用も期待している」（ソニーマーケティング副社長花谷慎二氏）という。米国法人の記者発表では、ミス・ユニバースコンテストが57年の歴史上で初めて同社機材を使用してＨＤ制作されたことにちなみ、２００７年のミス・ユニバースである森理世さんがゲストとして登場。ＰＭＷ－ＥＸ３をアピールした。
　あわせて発表されたコンパクトメモリーレコーダー「ＰＭＷ－ＥＸ３０」は、ＳｘＳメモリーカードを２スロット搭載、約１４０分の長時間記録に対応する。３・５インチ液晶モニター、ＨＤ／ＳＤ－ＳＤＩ入出力、ＨＤＭＩ出力を搭載する。
　ＸＤＣＡＭハイエンド製品として呼び声の高かったＸＤＣＡＭ ＨＤ４２２シリーズも展示。ＸＤＣＡＭフラッグシップモデルとして、国内キー局の報道部門でテープカメラに置き換わるものとして展開する。発売は４月末から。
　デジタルシネマカメラ「Ｆ３５」は、スーパー35ミリ相当の単板ＣＣＤを搭載。ＰＬレンズマウントの搭載で、８００％のダイナミックレンジ、Ｓ―ＬＯＧガンマと合わせ幅広い階調表現が可能。これまでＦ２３が11台、Ｆ３５は８台（先行分）、市場に導入されている。２００８年秋に一般発売開始。
　Ｆ２３から待ち望まれていた光ケーブルアダプター「ＣＡ―Ｆ１０１」は、分離運用時にもSelectＦＰＳ機能が使用可能になるのと同時に、ケーブル数を削減。ケーブル長は最大１㌔㍍まで延長可能。２００８年秋に発売。
［提供：映像新聞社］