【InterBEE2011 PREVIEW】ヒロテック 4チャンネルHD(MPEG2/H.264)エンコーダ内蔵館内自主放送装置等を参考出展
2011.10.27 UP
ヒロテック株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役 栗須 基弘)は、11月16日(水)から18日(金)まで、幕張メッセで開催されるInter BEEに出展し、「マルチチャンネル、マルチフォーマット対応変調器」をテーマに、1U筐体で4チャンネルHD(MPEG2/H.264)エンコーダと変調器を内蔵した館内自主放送装置「DBS85555A」と8チャンネルSD(MPEG2/H.264)エンコーダ内蔵放送装置「DBS6038A」をInterBEE2011で参考出展する。
■ 1U筐体にMPEG2とH.264のマルチフォーマットエンコーダと変調器を4枚搭載した館内自主放送装置を参考出展
ヒロテックは、1U筐体にMPEG2とH.264エンコーダと変調器を搭載したボードを4枚搭載した館内自主放送装置「DBS85555A」をInterBEE 2011で初展示する。
この「DBS85555A」は、MPEG2-HD/SDとH.264-HD/SDのマルチフォーマットエンコーダを搭載したOFDM変調基盤を4チャンネル分、1U筐体に搭載した館内自主放送ユニットで、VHF/UHF/CATVチャンネル帯でRF出力が可能だ。また、Ethernet端子を搭載し、WEBブラウザからIPアドレスを指定してアクセスすることで、エンコーダのレート、音声モード、PSI、変調器の出力チャンネル等の設定、およびステータス監視を行うことができる。
本装置の最大の特徴について、ヒロテック代表取締役の栗須基弘氏は、「変調器をFPGAで開発したことで小型化することができたこと、MPEG2-HD/SDとH.264-HD/SDのマルチフォーマットに対応した点」と説明した。
ヒロテックでは、「本装置のODFM変調は、南米で採用した日本の地上デジタル放送方式であるISDB-TをベースとしたISDB-T国際方式に対応し、GINGAと呼ばれるJAVAベースのデータ放送の標準規格にも対応している」という。そこで、本装置を「アルゼンチンへ販売していきたい」と栗須氏は説明した。
■ MPEG-2/H.264×8chエンコーダと変調器を搭載した1Uハーフサイズの放送装置を参考出展
ヒロテックは、1Uハーフサイズ筐体にMPEG2とH.264 SDエンコーダを8チャンネル搭載し、超小型のOFDM変調器を2系統搭載した放送装置「DBS6038A」をInterBEE 2011で初展示する。
この「DBS6038A」は、OFDM変調器を2系統搭載し、任意チャンネルにRF出力ができる。入力系統は、アナログ信号入力8系統あり、アナログコンポジットビデオ、Sビデオ、コンポーネントビデオ、オーディオL+Rに対応した専用ケーブルを添付する。また、PSI生成機能を搭載しており、地上デジタル放送に必要な全てのSI情報を追加して送出できるため、簡易なEPGも提供することが出いる。出力系統は地上デジタル放送RF出力2系統。上述した「DBS85555A」と同様に、WEBブラウザからIPアドレスを指定してアクセスすることで、各種データ設定とステータス監視が可能。
本装置はホテルの有料チャンネル向けシステムとして開発した装置であり、データ放送とB-CASカードを利用した限定受信機能を利用することで、簡単に有料チャンネルに対応できると言う。
栗須氏は、「有料チャンネルと無料のCNNや韓国放送などの海外チャンネルも館内放送として流す場合、チャンネル数が足りないという課題があり、8チャンネルまで拡張した」と経緯を栗須氏は説明した。また、「現市場では、1ユニットで4チャンネルに対応した装置しか無かった。また専用STBも必要だったが、デジタル放送対応テレビで受信できるため、この装置によりトータルでコストを削減できる」と説明した。
出展部門:映像・放送関連機材部門
ブース番号:5604(ホール5)
写真:4チャンネルHDエンコーダ内蔵館内自主放送装置(DBS85555A)