【InterBEE2010】NTTエレクトロニクス 3D同期伝送対応MPEG2エンコーダ装置を使った3D伝送のデモを実施

2010.11.18 UP

NTTエレクトロニクスのブースの様子
3D同期伝送対応MPEG-2マルチチャンネルエンコーダ

3D同期伝送対応MPEG-2マルチチャンネルエンコーダ

NGNに対応したフルハイビジョンひかりTV電話装置

NGNに対応したフルハイビジョンひかりTV電話装置

WDM対応メディアコンバータ 「プラスレピータS4」

WDM対応メディアコンバータ 「プラスレピータS4」

 NTTエレクトロニクス(ブース番号:5401)は、今年米国ラスベガスで開催したNAB SHOW 2010で発表・展示した3D同期伝送対応MPEG-2マルチチャンネルエンコーダ「MPC1010-3D/4K2K」、11月9日に発表したNGNに対応したフルハイビジョンひかりTV電話装置「RiscaVision RV1000」を展示している。


■ 3D同期伝送に対応したMPEG-2マルチチャンネルエンコーダ「MPC1010-3D/4K2K」を国内初展示

 北米向けに2010年10月から販売活動を開始しているている3D同期伝送に対応したMPEG-2マルチチャンネルエンコーダ「MPC1010-3D/4K2K」をInterBEE 2010で初展示、3D映像の伝送デモンストレーションを行っている。

 NTTエレクトロニクスのブースでは、パナソニックブース(7210)から3Dカメラで撮った3D映像を、本装置にて1本のMEPG2-TSに多重化して光回線経由でNTTエレクトロニクスブースまでIP伝送し、同社IPインタフェース装置「NA5000」で受信、右目用・左目用のHD-SDI信号を同社AVC/H.264 HDTVデコーダ「HVD9100」2台でデコードして、3Dテレビに表示するフルHD-3D視聴のデモを行っている。

 この「MPC1010-3D/4K2K」は、HD-SDI×4入力の映像・音声を1本のMPEG2-TSに多重し、STC/GOP完全同期出力できるMPEG-2エンコーダで、4個のMPEG2エンコーダを搭載し、各最大60Mbps/トータルで160Mbpsの圧縮が可能で、HD/SD-SDI入力4系統とアナログNTS入力1系統、各エンコーダから1本のASI出力と2チャンネルまたは4チャンネルを多重化したASI出力を2系統、IP出力を1系統搭載する。

 3D映像については、3Dカメラの右目用/左目用それぞれのHD-SDIをMPEG-2圧縮、1つのMPEG-2 TSに多重して、TS Over IPとして伝送している。

 NTTエレクトロニクス デジタル映像事業本部マルチメディア事業部商品設計部設計第三部門主事の加藤峰晴氏は、本装置の特徴について「各入力映像の同期機能が特徴。具体的には、各ストリームのGOP同期に加えて、時刻情報を重畳することで、フレーム同期している」と説明した。

また、同装置の国内販売予定について、「来年1月の発売を予定している。参考価格としては150万円」と加藤峰晴氏は説明した。


■ NGNに対応したフルハイビジョンひかりTV電話システム「RiscaVision RV1000」を展示

 2010年11月9日に発表・発売開始したNGN対応フルハイビジョンひかりTV電話「RiscaVision RV1000」を展示、NTTエレクトロニクスの横浜事業所と幕張メッセ会場をNGN網の実回線をつないだ6Mbpsのフルハイビジョン・ライブ実演デモを行っている。

 このフルハイビジョンひかりTV電話装置「RiscaVision RV1000」は、NTTサイバースペース研究所が開発したH.264並列処理ソフトウェアエンジン(RISCA264-HD)を搭載し、NGN光電話の帯域保証機能を用いて、パケットロスのない、高品質な映像・音声の安定した映像コミュニケーションを実現したフルハイビジョンひかりTV電話システム。システムは、HDMI入力とHDMIまたはDVI出力の映像キャプチャボードを搭載したWindows 7 PC。

 H.264並列処理ソフトウェアエンジン(エンコーダ/デコーダエンジン)を利用するため、「PCのCPUは、Intel Corei7 95シリーズ以上が必要」とNTTエレクトロニクス デジタル映像事業本部ビジネス戦略室マーケティング担当の杉原文夫氏は説明した。

 本製品について、杉原文夫氏は「NGM網の帯域保証とハイビジョン伝送が売りで、NGN回線を利用したイベント中継に使って頂きたい」とアピールした。


■ WDM対応メディアコンバータ 「プラスレピータシリーズ」を展示

 ブースでは、光回線を利用した1Gbps対応のWDM対応メディアコンバータ「プラスレピータS4」を使った映像伝送のデモを行っている。

 このWDM対応メディアコンバータ「プラスレピータ」は、メディアコンバータ機能、レピータ機能(中継)、波長変換を1台で実現しており、CWDM/DWDM波長多重フィルタと組み合わせることで、以下の超低遅延でWDM伝送装置として使用できる。また、SD/HD-SDIの入出力に対応しており、入力したSD/HD-SDI信号を光出力に変えて、WDM伝送することができる。さらに、IP信号と合わせてWDM伝送することが可能だ。

 伝送距離は、最大80km〜120kmで、「ブースタアンプと組み合わせることで、無中継での長距離接続を実現できる」とNTTエレクトロニクスBBシステム・デバイス事業本部セイフティ・ネットワーク事業部 SE担当技術主査の高木寛樹氏は説明した。また、高木寛樹氏は「放送局間伝送として、ケーブルテレビ事業者様に利用して頂いている」と説明した。

 この他、CAN事業者向け運用例紹介として、オリンピックやワールドカップの中継で多数の実績があるAVC/H.264 HDTV/SDTVエンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」、国内外の放送事業者で採用実績のあるMPEG2エンコーダ「HE5100シリーズ」を展示している。

3D同期伝送対応MPEG-2マルチチャンネルエンコーダ

3D同期伝送対応MPEG-2マルチチャンネルエンコーダ

NGNに対応したフルハイビジョンひかりTV電話装置

NGNに対応したフルハイビジョンひかりTV電話装置

WDM対応メディアコンバータ 「プラスレピータS4」

WDM対応メディアコンバータ 「プラスレピータS4」

#interbee2019

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