【IBC2009】DVB、衛星双方向通信、次世代携帯TV方式を検討へ

2009.9.12 UP

DVBの最新成果を語るPeter Siebert博士

 デジタルテレビ放送の公開標準規格DVB(デジタルビデオブロードキャスティング、Digital Video Broadcasting)方式の標準化団体であるDVBプロジェクト・オフィスは11日、IBCの会場で記者会見を行い、新世代の衛星双方向通信方式、携帯機向け放送方式などの検討を行っていることを明らかにした。

 席上、新たに事務局長に就任したピーター・ジーベルト博士は、規格化が完了したDVB-T2、DVB-C2は、変調方式としては理論限界に極めて近づいたことを説明した。そして、変復調については「DVB3.0」は無いことを示唆した。


<<移動体も視野に入れた衛星双方向通信の新世代規格>>

 次いで、技術部会のトップを務めるウリッヒ・レイマース博士がDVB-RCS NGとDVB-NGHを説明した。DVB-RCS NGは、衛星双方向通信の新世代規格で、DVB-S2を基にした双方向通信を実現するものである。
 従来の双方向通信規格(DVB-RCS)が、固定局のみを想定しているのに対して、移動体(モバイル機)での双方向通信も視野に入れている。DVB-S2を用いているため、通信容量が拡大している。


<<地上ディジタル用電波の一部を使用可能な次世代モバイルTV規格>>

 DVB-NGHは、次世代モバイルTV規格で、DVB-SHの後継となる。日本のワンセグのように、地上ディジタル放送の電波の一部がモバイル用に使われる形を許容する。DVB-T2との共存が検討されている。

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube