【NEWS】東海東京証券がネットで金融情報を提供 証券取引所開始と共にライブ映像配信

2010.5.20 UP

■インターネットで金融商品情報を「放送」

 東海東京証券は4月5日からインターネットによる情報提供サービス「東海東京TV(テレビ)」を開始した。
 「東海東京TV」は、自社のホームページで、東京証券取引所が開く月曜日から金曜日まで、毎日配信している。映像は16対9のレターサイズで解像度は1024×576で伝送している。伝送レートは500kbpsだ。


■映像で「親しみやすさ、分かりやすさ」を

 設備の導入や運用を担当している東海東京ファイナンシャル・ホールディングス総合企画部マネージャーの行本佳広氏は東海東京TVのねらいについて次のように説明する。

 「『テレビ』として、映像による番組形式のストリーミング配信を行うことで、より親しみやすさ、分かりやすさを感じてもらいたいと考えた。対面営業中心の証券会社として、直接お会いして行うコミュニケーションを重視しつつ、インターネットによって手軽に情報を入手していただけることで顧客へのサービスを補完するとともに、一般の方や見込み客への認知を拡大することも目指している」

 「インターネット配信のため、受け手側の環境がさまざまであることを配慮して、あまり負荷がかかりすぎないようにしながら、できるだけ高品質な映像を送れる環境を目指した」(行本氏)


■顧客向けの専用コンテンツ提供も検討

 証券取引所が開く9時(金曜日は10時)から開始する「マーケットニュース」は、東海東京調査センターのアナリストが国内外の最新ニュースを提供するもので、週間単位、月間単位の情報配信も行う。このほかに、同社が取り扱う金融商品についての解説を行う「商品情報」や、株式・債券・投資信託のしくみについて分かりやすく学べる「投資を学ぼう」という番組もある。

 放送は、同社の利用顧客への情報提供と共に、一般にも公開して、広く認知を図ることを目的としている。

 「今後は、顧客向けの専用コンテンツなども制作していく予定。また、『商品情報』『投資を学ぼう』は、アーカイブとして利用できる。現在は比較的、証券についての中級者以上の方を対象にしているが、今後は、初心者の方に向けて、金融の基礎知識を提供していく番組も提供していきたい」と行本氏は話す。


■スイッチャー、エンコーダーとしてTriCasterを導入

 番組制作には、行本氏のほかに6人のスタッフが携わり、映像制作には制作会社が協力をしている。3Dバーチャルスタジオを用いた合成、エンコーディングには、米ニューテック社のTriCasterが用いられている。社内の常設の放送室は、コントロールルームとスタジオが仕切られた設計がなされており、業務用カメラとリモートカメラを1台づつのほか、照明設備、グリーンバック、プロンプターなどを装備している。

 配信を開始して1カ月になるが、顧客などへの本格的な告知はこれから行うという。行本氏は今後の抱負について次のように話した。「現在はまだ、助走期間のような段階。今後、顧客への告知を本格化していくことで、さまざまな要望をお聞きして、反映させていきたい。また、実際に直接顧客とのコミュニケーションをとっている営業担当者の活動ともうまく連携していきたい」(行本氏)

#interbee2019

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