浸透するLEDのディスプレイ バックライト利用 「LED総合フォーラム2010」が開催
2010.5.14 UP
LCD TVパネル用LEDバックライトの需要予測
■ディスプレイ市場におけるLEDの浸透率を分析
5月11日、東京品川の東京コンファレンスセンターにおいて、LED(エルイーディー:Light Emitting Diode、発光ダイオード)の市場動向に関する催し「LED総合フォーラム2010」が開催された。主催は、調査会社のディスプレイサーチ社。フォーラムは主に、LEDのディスプレイ用途の現状と今後の成長性について、メーカーの動向、ディスプレイ市場におけるLEDの浸透率、パネルの価格動向など、さまざまな観点から分析が行われた。
■液晶テレビのバックライト利用が急拡大
LEDは性能の向上に伴い、急速に用途が拡大している。そうした中で特に、液晶(LCD)テレビのバックライトとしての用途が全体の36%(2010年予測)と、他を圧倒する勢いで成長している。
フォーラムでは、このLCDテレビにおける利用も含め、LCDのバックライト利用の状況として、ノートPC、LCDモニター、LCDテレビの3つの領域の動向を分析。ノートPC用のパネル市場におけるバックライトのLEDシフトは、2010年の第1四半期までに80%に達し、年内には完全浸透するという。LCDモニター用LEDバックライトも2009年後半からコストが下がり始めたことから、2010年から割合が急増するとの見通しを明らかにした。
LCDテレビ用バックライトパネルについては、LCDテレビメーカーの搭載計画を紹介。シャープは2010年後半でLCDテレビパネルの60%以上をLEDバックライト搭載にする計画で、他と比べて群を抜いているという。
※写真下:LCD TVパネル用LEDバックライトの需要予測
LCD TVパネル用LEDバックライトの需要予測