【Inter BEE 2011】富士フイルム 記録メディアコーナーで多彩な放送用記録メディアやデータプロテクトサービスなどを紹介
2011.11.18 UP
プロテクト・DVD-Rシステム
CD/DVD Disc to Disc リサイクルの紹介
富士フイルムの記録メディアコーナーでは、独自の高記録密度化テクノロジー採用した「HDCAM」などの放送用ビデオテープ、プロフェッショナルディスクなど様々なフォーマットに対応する豊富な放送用記録メディアを展示する。またLTOメディアの診断装置、データプロテクトサービスのほか、11月16日より運用を開始したCD/DVDのリサイクル生産の取り組みも紹介する。
■信頼性の高い放送用ビデオテープ「HDシリーズ」などを展示
記録メディアコーナーの主力展示はHDCAM対応のデジタルHDビデオカセット「HD331」、プロフェッショナルディスク対応光ディスク「PD711」など。
HD331は新開発の超微粒子、高出力メタル磁性体を採用し、高画質のHD放送に要求される高出力と低ノイズを実現した。過酷な環境下での走行安定性と高耐久性に優れており、映像資料を長期間安全に保存できる。
PD711は高速転送・長時間記録が可能。高画質・高音質で安定した高性能が特徴である。保存に適したアーカイブケースタイプもラインアップしている。
またLTOや独自の高記録密度化テクノロジー「NANOCUBIC(ナノキュービック)」を採用した「3592テープカートリッジ」など放送用として関心が高まっている高容量データメディアも豊富に展示している。
■LTOメディアのコンディションを自動診断する「DCアナライザー」を展示
LTOは高画質なHDコンテンツのアーカイブ用としての運用が増えている。こうしたニーズに対応し、富士フイルムではLTOの運用を支援するツールを展示している。その1つが、富士フイルムが独自開発した「DCアナライザー」。CM(カートリッジメモリ)に記録された使用履歴情報などを読み出すことで、メディアのコンディション診断を行う。
併せて、LTOバーコードラベルの作成・貼付納品サービスも紹介している。このサービスを活用すれば、社名など独自の管理情報を表記したオリジナルバーコードラベルで、LTOテープの運用・管理を効率化できる。
■不正コピーを防止する各種のデータプロテクトサービス
グループ会社の富士フイルム メディアクレストが提供するデジタルメディア関連のサービスも展示している。その1つが、不正コピーを防止する独自技術「Kuiper.blt(カイパーベルト)」を利用したプロテクトサービスである。
CD/DVD-ROM、CD/DVD-Rのディスクやファイル単位でのデータコピーを防止する「CD/DVDデータプロテクト」、DVDビデオのデジタルコピーを防止する「DVDビデオプロテクト」などがある。また放送局向けにDVDのコンテンツをコピープロテクト付きDVD-Rに変換できるシステムをレンタルするサービスもある。
■CO2排出量を最大約45%削減する独自のメディアリサイクル技術を紹介
記録メディアコーナーでは、11月16日より運用を開始した「CD/DVD Disc to Disc リサイクル」も紹介している。これはグループ会社の富士フイルム メディアクレストが開発した技術。
使用済みのCDやDVDから、主原材料のポリカーボネート樹脂を分離。異物を除去してペレット化したうえで、それらを使って再度CDやDVDを生産するもの。バージンポリカーボネート樹脂のみを使用した場合に比べて、生産時のCO2排出量を最大約45%削減できるという。今後は自社工場から出る廃CD・DVDに加え、顧客企業から情報管理を徹底して回収した使用済みCD・DVDを利用し、光学ディスクのリサイクル生産を推進していく考えだ。
(展示ホール8、ブースNo.8407)
プロテクト・DVD-Rシステム
CD/DVD Disc to Disc リサイクルの紹介