【映像制作会社】プランネット 少数精鋭で時代に即応する「賢いアメーバ」
2009.8.26 UP
西村副社長
社内風景
Dalsa4kで撮影した作品
<<ハイビジョンの黎明期から>>
東京・恵比寿にオフィスを構えるプランネット。93年の設立以前から企業向け映像制作などを手掛けるクリエイター集団として活動を開始。松下電器産業(現Panasonicにブランド名を統一)など大手電器メーカーをクライアントに持つ。
代表取締役・プロデューサー葛山正幸氏は大阪・電通映画社(現電通テック)の出身。
「とにかく品質の高い映像を創りたい、との思いでスタートしたが、当初は法人化を考えていたわけではなかった」という。「ずっと現場に関わっていきたいんです。現在は、経営者と映像プロデューサーを兼任していますが、立場上、両立できないときもあります。どちらかといえば、プロデューサーの立場に近いですね」そう語る葛山氏は、これまで得た人脈と制作スキームを武器に、現在はHD作品制作にターゲットを絞る。
ハイビジョンには、黎明期の1985年から携わっているという。以来、フルHD規格、2K、4Kに連なる現在まで、まさに技術の進歩とともに歩んできた。「今のクリエイターには想像しづらいでしょうが、当時はとにかく機材がデカかった。欧州ロケでは、いく先々で現地スタッフから唖然とされました」(葛山氏)
<<高・高解像度の時代>>
「ハイビジョンの技術が生まれてから、ずっとハマっていますね」葛山氏とは40年の付き合いで、共同製作者であるプランネット副社長西村和明氏。今では、非圧縮HD RGB4:4:4や2K、4Kといった、いわゆる高・高解像度撮影に力を注いでいる。2009年9月には西村氏の手によるHD映像アーカイブスがブルーレイ作品として発売される予定だ。また、Dalsa4Kカメラで制作した映像素材の販売も行っているという.
<<クリエイターの初心>>
スタッフは現在14人。少数精鋭にこだわるのにはポリシーがある。「会社は小さくていい。しかし、質の高い大きな(決して金額ではなく)仕事を目指している」と葛山氏。
業務のもう一つの柱としてWEB制作がある。96年以来、13年にわたり取り組み、パイオニアの一翼を担ってきた。「会社はアメーバでいいと思うんですよ。あらゆるものに貪欲に興味を持ち、形を変化し続ける。賢いアメーバでありたい」こう語る葛山氏の言葉に、仕事に対する力強い“確信”が感じられた。
プランネット
℡03-5784-0907
西村副社長
社内風景
Dalsa4kで撮影した作品