【ニュース】ソニーPCL 新3D撮影機材を開発・運用 カメラ2台で単眼レンズ共有
2010.12.17 UP
ビームスプリッター方式ハンディRig
「3D旭山動物園」の撮影風景
ソニーPCL(東京都品川区)は、2台のカメラで一つのレンズを共有して3D撮影する「単眼スプリッター方式3D撮影システム」、および機動性を向上させた「ビームスプリッター方式ハンディリグ」を開発し、運用を開始した。
単眼スプリッター式は設営時のレンズ光軸セッティングが不要で、ズーミングによる光軸ズレが発生しない。特に超望遠レンズを必要とするスポーツ撮影や風景撮影などで効果を発揮するという。撮影中の視差調整もほとんど必要ないため、ステレオグラファーの負荷を軽減するなど、より効率的な制作オペレーションが可能になる。
22日から銀座 ソニービルで開催される「旭川市×ソニービル3D旭山動物園」(2010年12月22日(水)~2011年1月16日(日))で上映される3D映像でも活用されている。
ハンディリグは、小型カメラ「PMW-10MD」専用設計にすることで、機材重量を大幅に小型・軽量化した。撮影シーンに合わせた目幅調整などビームスプリッター方式ならではの特長を保ちながら、通常の固定撮影や肩乗せでのハンディ利用も可能。移動撮影などで効果を発揮するという。
写真説明
1)単眼スプリッター方式3D撮影システム(86倍ズームレンズを装着した状態)
2)ビームスプリッター方式ハンディRig(ハンディ利用した状態)
3)「3D旭山動物園」の撮影風景
ビームスプリッター方式ハンディRig
「3D旭山動物園」の撮影風景