【ニュース】米MRG インターネット・ビデオサービスの市場予測を発表 2012年には110億USドル超市場に
2009.8.20 UP
<<ネットのビデオ利用者が急拡大>>
米国のIT系市場調査会社MRG(Multimedia Research Group)は、インターネット・ビデオサービスが2012年までに110億ドルを超える成長を遂げるとの予測を発表した。
インターネット経由でビデオにアクセスする視聴者の数は今後4倍近くに増加すると見られており、ブロードバンド回線によるビデオサービス、いわゆる「オーバーザトップ(OTT)インターネットビデオサービス」が急速に成長するというのが根拠だ。OTTを新たなサービスとして見ているIPTV事業者や、コンテンツ事業者、ケーブルオペレーターは、新たな事業展開を見出そうと期待をかける。MRGが作成した報告書では、OTTサービスに関わる50社の事例を挙げている。これには、主要なプラットフォーム企業やサービス会社、Amazon、Apple、Disney、FetchTV といった企業も含まれる。
<<iSTBは今後も成長>>
こうしたOTTを提供するためにテレビやゲーム機などをインターネットに接続する装置としてのセットトップボックス(iSTB)やゲームコンソールは、2012年までに5700万ユニットが一般世帯で使用されると予測。
家電サプライヤー間では5年以内にスマートTV(イーサネットポートが装備されたテレビ)が、iSTBに代わって伸びていくだろうとも言われているが、MRG社は、急速に展開を拡大しているOTTビジネスのスタンスを維持するためにもiSTBは2015年までは変わらず市場のキープレイヤーとして成長を続けるだろうと予測している。
高画質TV(HDTV)の浸透と並び、外部接続型で高機能を有するiSTBのニーズは広がっていくとしている。