【CEATEC】iVDRコンソーシアム iVDR対応のSTBやプロ用カメラレコーダーを展示
2008.11.12 UP
9月30日から10月4日まで開催中したCEATEC JAPAN2008のiVDRコンソーシアムブースでは、リムーバブルハードディスクドライブのiVDR I/O規格製品を展示し、iVDR普及に向けてアピールした。
■ 国際精華社、iVDR対応Datacamカメラレコーダと編集機を出展
国際精華株式会社は、中国北京のHDAVS社(北京華傲精創科技開発有限公司)のiVDRを2個装着できるプロ用のMPEG2対応デジタルカメラ「Datacamカメラレコーダ(カメラ一体型ビデオレコーダ) HDC-680」と3個のiVDRを編集できる編集機「Datacam編集機 DDE-830」を参考出展。
DatacamカメラレコーダHDC-630は、MPEG2 HD(1920x1080/50i) 4:2:2プロファイルに対応し、記録部にiVDRのカートリッジ2個を搭載できるようになっており、最大8時間の長時間撮影が可能。現在は、中国向けに先行開発しており、PALのみとなっている。国際精華社の根立悟氏は、NTSC対応時期について「1年後を目標としている」と説明した。(写真1、以下写真番号は上から1-6)
本カメラで撮影したiVDRを編集する編集機DDE-830は、いVDRカートリッジ3つを装着できき、2対1のリニア編集と様々な入力ソースからのノンリニア編集が可能。HD/SD-SDIやアナログコンポジット入出力ができる。(写真2)
■ iVDR対応H.264/AVC HD-SDIポータブルレコーダを展示
芙蓉ビデオエイジェンシーは、H.264/AVCコーデックとiVDR(120GB)カートリッジ、CFカードが装着でき、フルHDTV映像を高画質(20Mbps)でiVDRに約11時間、CFカードに約3時間録画できるH.264 SDI Portable Recorder 「HPR200」を展示した。(写真3)
本装置の特徴は、TS信号入出力を装備し、H.264/AVCコーデックでHD-SDI信号をiVDRとCFカードに録画再生できる。また、録画と再生が同時に行え、録画を止めずに追いかけ再生ができる。また、ループ録画(エンドレス録画)や外部制御にも対応している。現在、本装置は天気カメラの収録やスカパーJSATのビデオサーバ予備系に利用されているとのこと。
仕様は、映像がフルHD(1920×1080)H.264/AVC High Profile Level4.0 1920×1080/59i、音声はMPEG1audio_layer2 Max384Kbpsをサポート、重量は1.8kgである。
■ アドバンスドテクノロジー、NGN時代のデジタル家電向けプラットフォーム「iSense」
アドバンスドテクノロジーは、先月9月18日に発表したNGN時代のデジタル家電向けプラットフォームに対応したIPTVハードウェアプラットフォームのコンセプトを展示した。iVDR I/O規格に対応した地上デジタル放送チューナやiVDR拡張ボードなどを追加可能な機構になる予定で、ホームサーバやチューナSTB、地上デジタル放送IP再送信STBなどのモックアップを展示していた。なお、発表では、組込みOSのGUIを提供するUIEジャパンも共同開発に加わっており、「iSense」上のGUは、UIE社の「UIEngine」を使用する。(写真4)
■ 日立マクセルとアイ・オー・データ機器、iVDRカートリッジを使用したSTBを参考出展
日立マクセルは、iVDR I/O規格対応カートリッジを使用した次世代STB「iVDR Station STB Model」を参考出展していた。(写真5)
iVDRステーション本体は、iVDRプレイヤー機能等、必要最低限の機能のみを持ち、自由にカスタマイズできるようiVDRスロットを複数装備している。アドバンスドテクノロジー社が開発しているiVDR I/O規格に対応した地上デジタルチューナカードやCATVチューナカード、録画用のiVDRなどを挿入することで、ユーザ毎の最適なAV環境を提供するというもの。
説明員によると、「今回のデモでは日立製作所のGUIを使用しているが、商品化する際には、アドバンスドテクノロジー社のデジタル家電プラットフォーム「iSense」を採用する予定」とのこと。また、商品化時期については、「未定」と語った。
その他、アイ・オー・データ機器もハイビジョンコンテンツに対応したiVDRカートリッジを使用したネットワークメディアプレイヤー「iV Player IV-P100」を参考出展していた。