ヴォルフビジョン、「ビジュアライザー」の具体的な活用事例をデモ展示

2008.10.17 UP

ヴォルフビジョンは、高精度プレゼンテーションツール「ビジュアライザー」の開発・販売を手がける専門ベンダーです。「ビジュアライザー」は、従来の書画カメラとは一線を画す優れた性能を備えており、平面物だけでなく立体物を高精細に投影することができます。今回のInter BEEでは、「“見える”から“魅せる”へ」をテーマに、具体的な活用事例を紹介するデモ展示を行います。また、来場者が自由に触れる体感コーナーも用意し、「ビジュアライザー」の機能性とともに使いやすさもアピールします。


■立体物をリアルに映し出す高精度プレゼンテーションツール

 オーストリアに本社を置くヴォルフビジョンでは、目の前にある「もの」をありのままに映すことができる高精度プレゼンテーションツール「ビジュアライザー」を全世界で展開しています。一般的なOHPや書画カメラと大きく異なるのは、単に書類やスライドを拡大投影するだけでなく、立体物をよりリアルに、鮮明にプロジェクターや大型ディスプレイに投影できる点です。
 ジェネラルマネージャーのマルコ・ドミンゲス氏は、「ビジュアライザーには、カメラレンズからCCD、電子回路ハードウェア、ファームウェア、ライトシステムまで、すべてにハイエンドコンポーネントを採用し、当社の持つ高度な技術力と融合することで、通常の書画カメラとは一線を画す色再現性、光感度、解像度を実現しています。また、被写界深度が深いため、厚みがある立体物でも、オートフォーカス、オートホワイトバランスにより最適な焦点で実物そのままに映し出すことができます。さらに、高度な照明システムによって、影や反射の発生を抑え、被写体全体を均一に照らすことができるのも大きな特徴です」と説明しています。


■ポータブルビジュアライザーは約150か所の裁判所に導入拡大

 ビジュアライザーのラインアップとしては、天井に設置する「シーリングビジュアライザー」、汎用モデル「ポータブルビジュアライザー」、最上位モデル「プロフェッショナルビジュアライザー」の3シリーズを展開しています。「シーリングビジュアライザー」は、本体を天井に設置することで、テーブルや演台の上を被写体だけのフリースペースにできるのが特徴です。光学16倍ズームを搭載し、A0サイズの設計図でも、レイアウト全体から詳細な回路図まで広範に映し出すことができます。
 「ポータブルビジュアライザー」は、優れた性能を備えながら、誰でも簡単に使用できるよう操作性にも配慮したモデルとなっています。ワンタッチでセットアップが可能で、使用後は、カメラとアームを折りたたんでコンパクトに収納することができます。こうした特徴が評価され、昨年から来年にかけて国内約150か所の裁判所に導入される予定とのこと。新しい裁判員制度で選ばれる民間の裁判員などに対して、事件の証拠物をわかりやすく提示するために活用されます。また、10月にはスタンダードモデル「VZ-8シリーズ」の第三世代として、ネイティブSXGA-/720pHDの高解像度に対応した「VZ-8plus3」「VZ-8light3」をリリースし、ラインアップをさらに強化します。
 最上位モデルの「プロフェッショナルビジュアライザー」は、主に医学的用途に活用されており、モノクロへの色調変換機能やバックライト機能など、レントゲンの投影に最適な機能を備えています。このほか、中空物内部まで映し出す照明システムや、ズームの倍率、色調などの設定を保存できるプリセットボタンも搭載しています。


■「“見える”から“魅せる”へ」をテーマに用途提案、体験コーナーも

 今年のInter BEEでは、「“見える”から“魅せる”へ」をテーマに、単なる製品展示ではなく、来場者が具体的な用途をイメージできるデモ展示を行います。「メディカルコーナー」では、協力企業とのコラボレーションによりハイエンドの医療向けディスプレイを設置し、ハイビジョンでレントゲン映像を投影します。「テレビ会議コーナー」では、実際に会場の展示ブースとヴォルフビジョンの会議室を接続してデモを行います。「インダストリコーナー」では、産業用途の事例として、マザーボードの基板レイアウトを高精細に映し出します。このほか、ビジュアライザーの低価格な代替品として活用できる高解像度ライブイメージカメラもデモ展示します。
 また、メインステージでは、シーリングビジュアライザーを使って、職人の手先の妙技を100インチの大画面スクリーンに映し出すイベントを行います。「昨年のInter BEEでは、ネイルアートの職人技を映し出しましたが、今年は2人の職人さんを招いて、それぞれ手先の職人技を披露していただきます。どんな職人さんが登場するかは、楽しみにしていてください」とドミンゲス氏。さらに、展示ブースには、来場者が自由にビジュアライザーに触れて操作できる「体感コーナー」も用意する予定で、立体物をリアルに映し出す機能性や使いやすさを積極的にアピールしていきます。

【Inter BEEニュースセンター】

◎写真1枚目
ジェネラルマネージャーのマルコ・ドミンゲス氏

◎写真2枚目
ポータブルビジュアライザー「VZ-8plus3」

◎写真3枚目
プロフェッショナルビジュアライザー「VZ-57plus」

◎写真4枚目
シーリングビジュアライザー「VZ-C32」

#interbee2019

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