【ニュース】ディズニー、マーベルを40億ドルで買収
2009.9.7 UP
ロイターによると米国時間1日、米ウォルト・ディズニーはマーベル・エンターテインメントを約40億ドルで買収することを明らかにした。
アイアンマン、ハルク、スパイダーマンやファンタスティック4といった人気ヒーローキャラクターなど、5000ものマーベルブランド・キャラクターがディズニーブランドとなる。
<<スパイダーマンがディズニーで製作に>>
ディズニーは、同社配給映画作品とし、テレビシリーズやテーマパークの乗り物、キャラクター商品化と展開する。 来年には「アイアンマン2」や、再来年にはスパイダーマン4とアベンジャーズが映画公開されることはマーベルから発表されていた。
取引は既に両社役員会で承認されており、先週末の終値の29パーセント分のプレミアムを株主に提供するという。ディズニーは、マーベル1株当たり現金30ドルとディズニーシェアの約0.745を支払うことに同意している。
40億ドルという金額は、2009年のマーベル社収益予測の37倍相当額であり、今年のメディア市場買収の最高額とも言われている。
<<ピクサー以来の大きな”買い物”>>
2006年に76億ドルでピクサーを買収して以来の大きな買い物だ。このディズニーの決断に否定的である投資家も少なくない。しかし、ハンナ・モンタナ、シンデレラ、白雪姫といった、女の子アイドルキャラクターは制覇しているものの、男子用のキャラクターを失っているディズニーにとって今回のマーベル獲得は非常にバリューあるものである。
ディズニーの取引は年末までに閉じると予想されるが、2012年度まで同社収益に加えないという。またアナリスト達は、Viacom、Discovery Communications、Hasbro社といった、現在マーベルと事業提携している企業の行方を疑問視している。