【Inter BEE 2011】出展企業[ライブギア]イタリア製スピーカーブランド K-arrayを出展 

2011.9.25 UP

K-array Redlineシリーズ KR200s
米ニューヨークフィルでの利用例(赤丸内がKR200S)

米ニューヨークフィルでの利用例(赤丸内がKR200S)

K-array KH4

K-array KH4

屋外での利用例(赤丸内がKH4)

屋外での利用例(赤丸内がKH4)

 大阪に本拠を置く、舞台用音響・照明装置の専門企業ライブギアは、InterBEE 2011の自社ブースにおいて、イタリア製スピーカーブランド”K-array”を出展する。
 K-arrayは、イタリア・フィレンツェで生まれたブランド。 教会など歴史のある文化的な建造物での音楽会やコンサートを実施する際、音質を保ちながらも同時に、景観を意識したデザインが求められたことから、ユニークなデザインが生み出されている。コンサート市場、設備市場、ポーダブル市場の3つのカテゴリーの製品がある。

★可搬型高性能スピーカー K-array Redlineシリーズ
★ステージの美観を意識したユニークな形状

 ライブギアは昨年6月、日本での総代理店契約を交わし、同社の K-array のポーダブルスピーカー『Redline』シリーズの販売を開始した。
 同シリーズの「KR200s」 は、低音用のサブウーファーとその上から棒状に伸びる高音用のラインアレイスピーカーからなる。サブウーファーには、パワーアンプを装備しているため、楽器やマイクの端子を直接つなげて利用できる。18インチのスピーカーユニットが内蔵されており、軽量化のためにネオジウムマグネットを用いている。熱に弱いネオジウムマグネットのために、パワーアンプ用の空冷ファンの冷気を利用するなど、コンパクトな中にも品質確保の設計がなされている。
 高音部分のラインアレイスピーカーには、2インチの高音ユニットが32個内蔵している。一列にスピーカーを配列することでアレイカップリングした音として。
 内蔵するパワーアンプは40Hz~19KHz、連続127dB、ピーク133dbの出力が可能。DSPを搭載し、16個のプリセットデータをメモリー可能。また、外部のPCからRS485接続でリモートコントロールが可能だ。
 重量は、高域部が9kg、低域部が部が20kg。小型車でも十分積載搭載が可能だ。


★文化の街、フィレンツェ生まれの職人技
★ 寺院でのライブコンサートなどでも活躍

 フィレンツェで直接、同製品の国内販売交渉を担当した、ライブギアの長谷部友洋氏は、「 K-array のスピーカーは、もともと、教会などにおいて、音質を保ちながら、内装の雰囲気に調和するデザインを志向してきた。イタリアならではの洗練されたデザインを持ちながら、小型で目立たず、持ち運びにも便利な構造を実現している。日本においても、比較的中規模のホールやイベントスペースなどで好評だ。京都のお寺の本殿を用いてライブを行う際、仏像の前にスピーカーを置けないという制約の中で、600人規模の来場者のライブ演奏にも対応した。イタリアの文化的建造物を考慮したデザインが、日本でも生かされている」と、日本での反響について説明する。現在すでに30セット以上を販売しているという。
 長谷部氏はまた、目立たないことが、「舞台装置を邪魔しない」という面でも好評であるという。
 「舞台美術や、放送のセットなどにおいて、スピーカーは、必ずしも舞台演出の意図にそぐわない場合がある。舞台上で、アーチストや、美術の演出効果を邪魔しないという点で、舞台関係者や放送関係者の方々にも評価されている」(長谷部氏)
 特殊な利用方法として、超小型の高音ユニットを常設用に舞台に埋め込むことで、客席の前列の視聴環境を改善するといった効果を出すことができる。


★K-arrayの最大機種KR400Sも展示
★アリーナ対応でも運搬に配慮したデザイン
 InterBEEでは、同製品のほか、K-arrayのポーダブル『Redline』シリーズの最大機種、KR400Sを出展する。また、アリーナクラスの大規模なスペースに対応したスピーカー「K-array KH4」も出展する予定。KH4は、アリーナにも対応する大型スピーカーでありながら、薄い構造を実現し、運搬がしやすい製品となっている。


★LED照明器具も出展
★低電力で効率的で安定した光を提供

 ライブギアはこのほか、LED照明もInterBEEで出展する予定。長谷部氏は、「LEDライトは、信頼性が重要。5年、10年使ってもらえる品質のものを提供したい。放送局や公共ホールでは、長く使っていただけるものとして、ブランドを定着したい。公共放送局などでも採用される例も出ている。地明かりとして定番の照明として提供して行きたい」と抱負を語る。
 同社のLED照明は、配列を工夫することにより、1WのLED電球で十分な光量をだすことを目指した設計をしている。長谷部氏はこれについて「放送局や舞台などの現場のニーズとして、安定して長期間使えるという要望がある。LED球のパワーを増やすことで、耐久性を損なうよりも、低電力で安定した性能を提供できる製品を目指した。また、低電力のために熱の発生も抑え、空冷などの余分な装置を伴わないコンパクトな設計を実現している」と説明する。部材は海外生産だが、「当社で、フリッカーなどを考慮した周波数設定や、日本ならではの100V電圧に対応するような仕様を設計している」という。
 
 

 

 
   
 

米ニューヨークフィルでの利用例(赤丸内がKR200S)

米ニューヨークフィルでの利用例(赤丸内がKR200S)

K-array KH4

K-array KH4

屋外での利用例(赤丸内がKH4)

屋外での利用例(赤丸内がKH4)

#interbee2019

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