【ニュース】独自のHD光ディスク規格が中国で浸透

2009.9.29 UP

CBHDプレイヤー 巨大な中国市場で浸透しつつある

<<Blu-rayの対抗馬? 中国国内でシェア拡大のCBHD>>

 ハリウッドでは既に認知されタイトルも増えてきたBlu-rayディスクだが、中国に於いては、強力な対抗馬であるともいえる「China Blue High-definition (CBHD)」が浸透しつつある。
 今年8月からCBHDコンテンツの販売が開始されており、年末には大量に市場投入される見通しだ。国務院直属の通信社である新華社によると、「中国HD-DVD産業連合」が先週、広州でこのCBHDに対応する製品群を公開する大規模な催しを開催したという。


<<ハリウッドもCBHDコンテンツ市場に参入>>

 中国市場については、コピー問題で頭を悩ませるハリウッドだが、潜在的に巨大な市場であるだけに、手をこまぬいているばかりではないようだ。ワーナーブラザースとCAVとのジョイントベンチャーであるCAVワーナーホーム・エンターテインメント社でも、年内にハリーポッターやスピードレーサーなど100タイトルをCBHD版でリリースする予定という。 


<<上海に生産ライン、低コストで競争力>>

 CBHD は、2007年9月清華大学のOptical Memory National Engineering Research Center (OMNERC)によって発表された次世代光ディスク規格の一つ。
 中国独自技術のAVSで音声と映像のコーデックを施し、また独自のデジタル著作権管理システム「C‐DRM」などが採用されている。「中国版HD-DVD」と呼ばれている。プロテクション技術には、Blu-rayと同じAACS方式を採用している。

 CBHDは、欧米市場の規格に対抗すべく、中国政府からの手厚いサポートを受けており、中国内で圧倒的な支持を持つ。中国唱片総公司傘下の上海聯合光盤有限公司は、CBHDのマスターディスク生産ラインを完成させており、既に生産を開始している。
 CBHD生産ラインはDVDと兼用できるため、生産コストは他の光ディスクよりかなり低くなるという。中国の大手メーカーであるTCL社やShinco(新科電子)社はすでに対応プレーヤーを発売している。価格は約2,000 人民元(約26,200円)、ディスクは50人民元(655円)程度と安い。

#interbee2019

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