【InterBEE2011 PREVIEW】ミハル通信 館内デジタル自主放送システム等のOFDM変調器群、地デジ信号チャンネルチェッカー、ケーブルテレビ事業者向け新HFCシステム等を展示
2011.11.2 UP
放送局向け緊急バックアップシステム
地デジ信号チャンネルチェッカ「見張るチャン」「MR9000」
ミハル通信株式会社(神奈川県鎌倉市、代表取締役社長 三輪 景一)は、館内デジタル自主放送システム「MR3000Xシリーズ」、放送局向け緊急バックアップシステム、地デジ信号チャンネルチェッカー「見張るチャン」、ケーブルテレビ事業者向け新HFCシステム「Nシリーズ」等、多彩なラインナップを展示する。またブースでは、放送事業者向け緊急バックアップシステムやFTTHシステム機器、地デジ信号チャンネルチェカー「見張るチャン」のプレゼンテーションも実施する予定である。企画部広報担当課長の岩鶴賢一氏は、「自社のケーブルテレビ事業者への納品実績と映像伝送技術を活かしたデジタル化に向けた製品群をアピールしたい」と説明した。
■ IPネットワーク配信に対応した新製品の館内デジタル自主放送システム「MR3300X」を展示
同社では既存のアナログ放送共聴設備をそのまま利用しデジタル火を実現する館内デジタル自主放送システムソリューション「MR3000X」シリーズを展示、ブース内でデモンストレーションを実施する。
「MR3000Xシリーズ」はハーフユニットサイズの筐体で、(1)館内デジタル自主放送を低コストで導入できるHD/SD MPEG2エンコーダを搭載したHD/SD OFDM変調器「MR3000X」、(2)放送局や競技場向け高画質・高機能のハイスペックHD OFDM変調器「MR3100X」、(3)MPEG2 SDエンコーダーを4つ搭載したQuad SD OFDM変調器「MR3200X」、(4) ホテル・企業・店舗などの本部から拠点など他地点への映像配信が可能なIPネットワーク配信に対応したIP OFDM変調器「MR3300X」の4種類をラインナップする。岩鶴氏は自社の館内デジタル自主放送システムについて、「自主放送システムをいち早く開発してきたことで、すでに多くの事業者様に御導入頂いている」と説明した。
この他、ホテル向け映像配信システムとして、スカパー!HDチューナー内蔵OFDM変調器MR5000Xも展示する。
■ 放送局向け緊急バックアップシステムを展示
災害時のバックアップ装置・エリアワンセグ放送の送出機として利用できる放送局向け緊急バックアップシステムを展示する。
この放送局向け緊急バックアップシステムは、地上デジタル放送の12セグメント用MPEG2エンコーダとワンセグ用H.264エンコーダ、TS多重化部、SI/EPG生成部を内蔵した1Uラックサイズ筐体のOFDM変調器である。用途としては、緊急災害時などで放送局施設が被害を受けた時の最低限の放送サポートやホワイトスペース特区でサービスが期待されている「エリアワンセグ放送」の送出機としても使用することを想定しているという。また、「3月11日の東日本大震災以降、放送事業者からの引き合いが多く、既に毎日放送やテレビ静岡に納品している。さらに福井テレビでのエリアワンセグの実証実験でも利用して頂いた」と説明した。
■ 日本テレビと共同開発した地デジ信号チャンネルチェッカー「見張るチャン」を展示
同社では、日本テレビと共同開発した地上デジタル放送の電界強度や電波の品質などを簡易に確認する装置である地デジ信号チャンネルチェッカー「見張るチャン」を展示する。特長は、地上デジタル放送の電波をチャンネル単位で測定することができ、遅延プロファイル電波監視モードを用いた送信所判定ができるという。
■ ケーブルテレビ事業者向け新HFCシステム「Nシリーズ」を発表
同社では、今回のInterBEE2011にあわせて、同社の新HFCシステム「Nシリーズ」を発表する。このNシリーズは、これまで伝送路設置時にはプラグイン等のアクセサリーで調整しながら設定していたアンプ、ノードなどが完全自動調整できるようした製品だという。岩鶴氏は「ボタン1つで面倒な設定を自動設定でき、さらにPCを接続することで細かな設定も可能」と説明した。また、「従来製品の30%〜60%の省電力化を計っており、電気代の節約や計画停電時間内でも動作させることがでる(同氏)」という。
この他、ミハル通信では、GE-PON装置やV/D一体型ONU、横型1ピッチ光ファイバ増幅器、横型1ピッチGE-PON OLT(8ポート)などFTTH対応製品も展示する予定である。
(展示ホール6、ブースNo.6403)
放送局向け緊急バックアップシステム
地デジ信号チャンネルチェッカ「見張るチャン」「MR9000」