【InterBEE 2009出展者情報】ヴィレッジアイランド 「パビリオン デジタルサイネージコーナー」で共聴設備向けデジタル自主放送装置を出展
2009.11.24 UP
デジタル自主放送装置「VillageBOX V-200」
ヴィレッジアイランド(東京都世田谷区)は、パビリオンのデジタルサイネージコーナーで、デジタル自主放送装置「VillageBOX V-200」を展示・紹介した。
<<共聴設備を利用したデジタル放送の自主放送装置>>
このデジタル自主放送装置「VillageBOX V-200」は、ホテルや病院、学校構内などの既存の同軸配線を利用して、地上デジタル放送に対応したテレビへハイビジョン放送を送出することができる装置。InterBEE 2009開催にあわせて販売を開始した。価格は45万円。
この装置には、入力インタフェースとしてUSB端子とLAN端子を備えており、ハイビジョン映像のMPEG2 TSファイル、BMLとBCMLのデータ放送コンテンツファイルをUSBまたはインターネットを利用してこの装置へ保存するだけで、登録したプレイリストに併せて、自動で地上デジタル放送規格(ISDB-T方式)に準拠した地上デジタル放送信号へ変換し送出することができる。また、同時にワンセグ放送も送出することができる。
なお、データ放送コンテンツの制作や映像コンテンツのMPEG2 TSファイルの制作には、別途専用の装置が必要となる。
「現在は、この装置に保存したMPEG2 TSファイルをプレイリストに併せてループ送出することしかできないが、遠隔地から送られてきたTSファイルをリアルタイムに地上デジタル放送信号へ変換し送出できるようにしたいと考えている」とセールスエンジニアのトマ・モウ氏は説明した。また、「今後のラインナップでリアルタイムエンコーディングに対応した製品なども検討している(同氏)」という。
<<デジタルサイネージとしての利用を想定>>
この他の用途としては、ショップやイベント会場、空港などの公共施設でのデジタルサイネージとしての利用を想定しているという。
会場では、装置に保存されているハイビジョン番組とデータ放送番組及びワンセグ番組を配信し、同軸でつながったデジタルテレビに表示するデモを行っていた。また、微弱電波ではあるが、装置の近くにワンセグ対応携帯電話を近づけてワンセグ番組を受信するデモも行った。
PRマネージャーの柳原秀亘氏は「高価な設備を使うことなく、デジタル放送テレビをデジタルサイネージ表示端末にできるし、さらに同時にワンセグ向けのサービスも行うことができるのがメリット」と説明した。
デジタル自主放送装置「VillageBOX V-200」