【CEATEC】アルプス電気 携帯向けフルセグチューナや米国HDラジオチューナを参考展示

2008.11.12 UP

 アルプス電気は、CEATECJAPAN 2008において、モバイル機器用ワンセグチューナやアンテナモジュールの新製品、モバイル向けフルセグチューナやアメリカで開始されているHDラジオチューナを参考出品した。

■ モバイル機器向けワンセグチューナやアンテナモジュールの新製品を展示
 薄型になりつつあるワンセグ対応携帯電話各機器に最適なシングルとダイバシティタイプのワンセグチューナを商品化し、新商品として展示した。このモバイル機器向けワンセグチューナは、シングルタイプで5.9x5.9x1mm、ダイバシティタイプで9.4x8.4x1mmの小型・薄型で、各々60mw、120mwの消費電力となっている。(写真1、以下写真上から1-4)
 また、モバイル用地上デジタル放送アンテナモジュールは、本体厚を1mm、DC2.8V低電圧駆動に対応することで、携帯機器への搭載を可能としている。(写真2)

■ モバイル向けフルセグチューナを参考出品
 携帯電話やゲーム機、ポータブルプレイヤー、カーナビなどのモバイル機器への搭載が可能な、13セグメント全てのセグメント受信が可能な携帯端末向け地上デジタル放送フルセグチューナ(フルセグチューナ)を参考出品として紹介した。このフルセグチューナは、15x15x1mmの小型・薄型で120mwの消費電力を実現している。説明員によると、「技術として小型・薄型に対応した地上デジタル放送のフルセグ対応チューナを開発できたが、フルセグ受信するためにはB-CASカードが必要となるなど、携帯端末向けとしては課題がある」として、商品化については未定と説明した。(写真3)
 地上デジタル放送とは異なるVHF帯ではあるが、2011年以降のアナログ放送終了後の跡地利用として、ISDB-Tmmやデジタルラジオなどマルチメディア放送の検討が進められている。将来、この小型・薄型化技術や省電力化技術が、活きてくる可能性を示していると思われる。

■ IBOCデコーダ内蔵小型HDラジオチューナを参考出品
 アメリカで開始されているデジタルラジオ(HD Radio)に対応した小型HDラジオチューナを参考出品として紹介した。この小型HDラジオ対応チューナの特徴は、アメリカの地上波デジタルAM/FMラジオ放送方式「IBOC(InーBand On-Channel)」のデコーダをチューナに搭載している点である。また、Microsoftと米国各地でラジオ局を運営するClear Channel Communicationsと共同で開発したデジタルラジオ技術を利用したデータ配信サービスMSN Direct HDもサポートしている。
 アルプス電気としては、PND(personal navigation device=簡易型カーナビ)への搭載を意識している(説明員)と説明した。なお、正式リリース時期は未定とのこと。(写真4)

#interbee2019

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