【InterBEE 2009出展者情報】三菱電機、平置き可能なサイネージ用LCDを発売
2009.11.19 UP
<<平置き、斜め置きなど、様々な設置様式に対応した液晶パネル>>
三菱電機(株)は、平置き可能なデジタルサイネージ用液晶ディスプレイ「MDT521S」を出展した。一般に液晶ディスプレイは使用方向が決まっており、縦置きか横置きかが指定されている。これは、バックライト用の冷陰極管内の水銀の位置が性能、寿命に影響を与えるからである。
従来から縦置きが保証されたディスプレイはあったが、平置き可能なディスプレイはこれまで存在しなかった。これは、重力による液晶パネルの歪みが異常を引き起こす可能性があったためである。MDT521Sは、平置きを保証した液晶パネルを採用しており、平置き、斜め置きなど様々な設置様式に対応している。
<<デイジーチェーンも対応 5台までは動作確認済み>>
なお、このディスプレイにはカテゴリー5(CAT5)のケーブルを用いたRGB信号伝送装置が同梱されている。受信部分はディスプレイ本体に内蔵されており、外付けの受信機は必要ない。
送信側にRGB信号を入力すると、最長100mのCAT5ケーブルを通して伝送される。伝送はアナログ方式である。アナログ伝送につきものの信号の歪み(スキュー)、反射などは、プリセット値を使って簡易調整できる他、微調整にも対応している。
同社は、5台までのデイジーチェーン(数珠つなぎ)は動作確認しているという。自由な置き方に加えて、長距離伝送が可能なことから、様々なサイネージ応用を同社は期待している。